こんにちは、FF大好き人間のユウです。
今回は2001年に発売したゲーム「FF10」について語っていきます。
このFF10ですが、筆者が青春時代を共に過ごしたゲームの1つです。
地元に帰った時にゲーム好きの旧友と一杯やると、大体FF10の“思い出話”になるんですよね。

ユウナのように「思い出話はもうおしまい」とか言わずにFF10について語らせてくれ
アレ(=FF10)にはマジでハマったよな、とか。
夏休みの最中、お互いに攻略情報のやり取りをしたよな、とか。
お前、よく攻略本にも載っていないオメガ遺跡を自力で見つけたよな、とか。
今では俺たちもアーロン(35歳)と同年代になってしまったな、とか。
酒の勢いと相まって、その友人とFF10の“思い出話”で盛り上がる訳ですよ。
…で、この最終的には「夏になるとFF10をやりたくなるよな」という話になります。
夏と言えば、FF10。
FF10と言えば、夏。
筆者も、筆者の友人も、FF10に対してはそのようなイメージを抱いているのです。
これはリアルタイムでFF10をプレイした世代だからなのか、FF10が発売された当時は夏休みの真っ最中だったんですよ。
詳しくは後述しますが、当時の“思い出補正”と相まって、夏になるとFF10に興じていた少年時代が懐かしくなってくる訳です。
…で、2025年の夏、筆者は性懲りもなくまたFF10を最初から始めました。
家の奥に眠っていたFF10のリマスター版を引っ張り出し、仕事や家事の合間にプレイすること約90時間。
『シン』の体内に突入する前の段階で、ようやくダーク召喚獣の中では最弱のヴァルファーレを倒せるくらいにはなりました。

ヘレティック・ヴァルファーレに挑む時点でプレイ時間は92時間だった

ダーク召喚獣の中では最弱とはいえ、それでも訓練場のモンスター共より格段に強いヴァルファーレ
そんな筆者のプレイ状況はさて置き…
やっぱり、FF10は面白い。
それはもう、超面白い。
2001年に発売したゲームですけど、この令和の時代にプレイしても面白いと筆者は感じる。
物語も良いし、成長やバトルのシステムも面白いし、何より南国情緒が漂う世界観が素晴らしい。
海辺のイベントが多いし、水中でのバトルも多いし、みんな薄着で涼しそうな格好をしているし。
まさに、夏っぽさ全開のゲーム。
…ということで、筆者の中では「FF10」=「夏」という図式が20年以上に渡って確立されています。
そんなこんなで、今作の中で言えばメイチェン爺さん風にFF10について語っていこうと思います。

話の長さについては筆者といい勝負のメイチェン爺さん
2001年の夏は学校で“FF10祭り”みたいな状態だった

中学時代にお年玉を使って買ったオリジナル版のFF10
繰り返しになりますが、筆者はFF10をリアルタイムでプレイした世代です。
当時はまだ中学生で、ティーダやユウナはもちろんのこと、リュックよりも年下でした。
そんな調子こいたクソガキだった時分、筆者の周りにはゲーム好きの仲間が大勢いました。
クラスや部活の連中とFFやドラクエについて話す度に盛り上がるなんて日常茶飯事でした。
そんな中で、満を持して2001年7月19日に発売したFF10。
夏休みに入る直前というタイミングと相まって、筆者の仲間内ではFF10の話題で持ちきりでしたね。
筆者自身は勿論のこと、筆者の仲間たちも、そして全国各地の青少年たちも、誰も彼もがFF10をプレイして熱狂したのは言うまでもありません。
今でもよく覚えているのですが、FF10の発売日は平日の木曜日だったんですよね。
その日は部活を終えた後、筆者は自転車を全力で漕いでFF10を予約していた近所の家電量販店に向かいました。
購入のための資金源は、その日の為に温存しておいたお年玉。
それをここぞとばかりに使い、FF10を買った訳です。
この時のFF10の価格は大体8000円くらいだったのですが、当時中学生だった筆者にとっては大きな出費でした。
…が、そんな出費も惜しくないくらい、あの時の筆者はFF10を1分でも早くプレイしたくてウズウズしていました。

FF10は発売前からゲーム雑誌とかで何度も特集されていて、もう“ワクワク感”が半端じゃなかったな!

ゲームというのは、発売前にアレコレ想像して“ワクワク”するのが醍醐味の1つであります!
FF10を手にした後は、これまた自転車を全力で漕いで自宅へと戻った筆者。
FF10の為に買った(※正確には親に頼み込んで買ってもらった)PS2にディスクを突っ込み、その圧倒的な映像美に酔いしれました。
これまた“思い出話”ですけど、最序盤でティーダがブリッツボールの試合をしているムービーが流れるじゃないですか。
もうね、あの時点で筆者は度肝を抜かれたと言うか、FF10の虜になりましたね。
映像がクッソ綺麗で、マジで実写じゃないかってくらいリアル。
スクウェア社(※現在のスクウェア・エニックス社)の映像技術については元々凄いと言われてましたけど、ハッキリ言って想像以上でした。

この水滴の表現が当時は「マジで凄ェ!!」と心の底から思った

モブやオブジェも作り込みが半端じゃないと当時は思ったものである

この辺りとかゲームではなく映画を鑑賞している気分だった

地味な描写だけど、この石像の壊れ方が非常にリアルで驚いたことを鮮明に覚えている
そして、ムービー以外の部分も凄かった。
当時はFF7、FF8、FF9という過程でグラフィックが加速度的に進化していった時代ですけど、FFとしては初めてのPS2作品ということで、ゲーム好きの界隈では期待度も高かった訳です。
…で、スクウェア社はその期待を裏切らなかった。
むしろ、期待以上のゲームを出してきたって話です。
とにかく、映像が綺麗。
本当に凄い。
その一言に尽きますね。
何なら、発売から20年以上が経った今見ても綺麗だと思いますからね。

TV画面を見ながら「これが21世紀のゲームか…!!」みたいな感じで衝撃を受けたことを鮮明に覚えているぞ!

FF7が世の中に出た時も騒がれましたが、FF10の発売時も負けず劣らずの話題性がありましたな!
そんなこんなで、FF10にのめり込んだ筆者。
発売日の直後に土日を挟んだこともあって、それはもう連日徹夜で狂ったようにFF10をプレイしました。
寝食を忘れて没頭するとは、まさにこのこと。
食事・睡眠・トイレ・風呂以外の時間は、殆ど引きこもり状態。
仕舞には家族から呆れた目で見られる始末。
その甲斐(?)もあって、筆者はFF10を4日でクリアしてしまいました!!
木曜日に買ったゲームを、日曜日までプレイし続け、EDまで到達した訳ですよ。
今でも覚えているのですが、FF10のEDに辿り着いたのは日曜日の深夜だったんですよね。
まさに、日付が変わるかどうかってくらいのタイミングで。
もうね、あの時は“やり切った感”が凄かったですね。

EDを初めて見た時、スタッフロールを眺めている時の余韻が凄かったなぁ…

EDで否が応でも突き付けられる“旅が終わった感”こそ、FF10における真の醍醐味かもしれませんな!
そして、週明けの月曜日。
朝、自分のクラスに入ると、あちこちでFF10の話をしてる連中がいる訳ですよ。
「まだミヘン・セッションの辺りだ」とか。
「試練の間が難しくて先に進めない」とか。
「シーモアが強過ぎて倒せない」とか。
あくまで筆者が通っていた田舎の中学校での出来事ではありますが、如何に多くの青少年たちがFF10を買い、そして楽しくプレイしたのかを如実に物語っている一幕だったと今では思います。
何と言っても、普段はゲームなんて興味がないような女子たちですら、RIKKI氏が歌っているFF10の主題歌「素敵だね」について話をしていましたからね。
そんなクラスメートたちの輪に入っていき、「俺、もうクリアしたぞ!」などと自慢する筆者。
勿論ネタバレには配慮した上で、ですけどね。
それはもう、馬鹿呼ばわりされましたとも。
「お前、マジであり得ない!」
「いくら何でも早すぎてキモいぞ!」
…みたいなことを、複数のクラスメートから言われたことを鮮明に覚えています。
その一方で、筆者がクリアしたということを知った途端、「○○の倒し方を教えてくれ!」と矢継ぎ早に質問してきた奴もいましたね。

「シーモア終異体」または「ユウナレスカ」の倒し方を訊いてくる奴が一番多かったかな…

おぉ、作中屈指の強ボスと呼ばれている二人ですな!
そんなこんなで、放課後は部活仲間ともFF10のプレイ状況について情報を交換し合った筆者。
筆者が知る限りでは、FF10の発売から4日が経った時点でクリア済みの人間は、筆者の周囲には居ませんでした。
しかしながら、筆者は物語を追うスピードを重視してプレイしていたため、殆ど寄り道はせずに進めていたんですよね。
そのため、隠し要素である「七曜の武器」「アニマ」「オメガ遺跡」については、ゲーム好きの友達から教えてもらいました。
こんな具合に、FF10の発売直後は仲間内でワイワイしながら情報交換しながら、充実したFF10ライフを過ごした筆者。
遠い昔の出来事ですけども、今となっては非常に懐かしい、色褪せない思い出です。
強烈無比な“思い出補正”

FF10のムービーには夕暮れの場面が多いという点もノスタルジーを感じさせるのに一役買っている
多感な少年時代に触れたゲームであるせいか、FF10に関しては全てが好印象なんですよ。
PS2によって進化した、当時としては最先端の圧倒的グラフィック。
FFシリーズ初のキャラクターボイス。
CTBでの戦略的なバトル。
心を揺さぶる感動的な物語。
RIKKI氏による主題歌「素敵だね」。
「モンスター訓練場」を筆頭とした、あまりにも多種多様なやり込み要素。
「ダメージ限界突破」という、これまたシリーズ初の要素。
ティーダとユウナによる超王道の恋愛。
ブラスカ・ジェクト・アーロンによる前世代の熱い友情。
シーモアという、FF界におけるストーカーポジションを確立した名悪役。
濃い。
とにかく、濃い。
どれもこれもが濃密であり、筆者の心に刻まれて今もなお色褪せていません。
もうね、当時の筆者にとってFF10の全てが脳汁ドバドバ状態になる程の“ご馳走”だったんですよね。
先ほどFF10を4日でクリアしたと述べましたが、当然クリアした後もひたすらFF10やり込んでました。
スフィア版を改造して、キャラクターをひたすら鍛えまくったり。
訓練場に出てくる超強力なモンスター共を倒すべく、あれやこれやと試行錯誤したり。
七曜の武器を限界まで強化するために、FFシリーズ屈指の鬼畜難易度と名高い「雷避け」や「蝶探し」といったミニゲームに勤しんだり。
強化後の七曜の武器で99999ダメージを叩き出すために、今度は攻撃力スフィアを集めまくったり。

攻撃力スフィアのために訓練場でジャガーノートを狩りまくったのも、今となっては良い思い出である…
これらに没頭している間に、プレイ時間は100時間を余裕で超えていました。
中学生の時分にして、既にやり込みプレイの鬼と化していた筆者。
これまた繰り返しになりますが、この頃は夏の暑い時期でした。
そのような季節背景と相まって、スピラの住人よろしくといった感じで筆者もTシャツにハーフパンツみたいな格好となり、昼夜を問わず扇風機を回しつつ、家の中で汗をかきながらFF10をプレイをしていた訳ですよ。

僕の部屋にはエアコンがなくて、夏の暑さは扇風機で凌ぐしかなかったんだよなぁ…

昔はエアコンがない家なんて当たり前だったであります!
「FF10と言えば夏」と筆者が主張する理由の1つは、まさにここなんですよ。
要するに、夏の暑い中で扇風機だけで暑さを凌ぎつつ、文字通り汗水垂らしてプレイしたゲームということで、とにかく思い出深いんですよ。
だから夏の時期になると、当時の感覚と共に蘇ってくる訳ですよ。
中学生だった頃、暑い部屋で汗をかきながら夢中でFF10をプレイした記憶が。
…で、社会人になって以降も、夏場になると「またFF10を最初からプレイしてみるか…」みたいな気持ちが沸々と湧き上がってくる。
当然ながら、中学生の頃のように毎日徹夜でプレイするほどの体力&気力はありません。
加えて、筆者にも生活があるのでゲームのために捻出できる時間には限界があります。
しかし、その“限られた時間”の中で過去の思い出に浸りながらFF10をプレイすることが、筆者にとってはこの上なく贅沢な時間なのです。
南国情緒が漂う秀逸な世界観

メインキャラクターからモブに至るまで、本作は全体的に“南国感”が漂っている
FF10と言えば、アジアンテイストな世界観が特徴的です。
建造物や生活文化は勿論のこと、作中における「海」「水」「薄着」といった要素からは南国的な情緒が感じられます。
これは制作スタッフがアルティマニアなどの書籍で公言していることですが、FF10は沖縄や東南アジアをモチーフにして作ったとされています。
FF1~FF9までは基本的にはヨーロッパや近未来をベースとした雰囲気で世界観が構築されていましたが、FF10ではそれまでのFF作品とは異なり、アジアの国々を参考にして作られているんですね。

沖縄の方言で「ティーダ」は「太陽」、「ユウナ」は沖縄の植物「オオハマボウ」の方言名なんだぞ!

当時はFF10のことを「沖縄ゲー」と呼ぶ人もいたであります!

序盤のビサイド島やキーリカなんかは特に“南国感”が強い
そんな訳で、FF10の舞台となるスピラは基本的に温暖な気候なのか、涼しげな格好の住民たちが多いんですよね。
…と言うか、殆ど水着じゃないかってくらい薄着のキャラクターも多いですし。
リアルの世界で例える、夏でなければ絶対にできないような服装のキャラクター達がそこら辺にいるわけですよ。
そもそも、パーティーメンバーからしてかなり露出度が高いですからね。

ティーダは常に半ズボン型(?)のユニフォーム姿である

ユウナは背中や脇が丸見えである

リュックは臍と生足を堂々と晒している

ルールーは胸元が際どい部分まで見えている

キマリも意外と(?)露出度が高い格好をしている
こんなキャラクターたちを見て、一体何を連想するか?
そう、夏ですよ!!!
春、秋、冬ではありえない世界観と服装。
これらの要素が、否が応でも「夏」を連想させます。
ついでに言うと、FF10は水中でのバトルも多いですからね。

FF10の醍醐味(?)とも言える水中でのバトル
こうやって水中を泳ぎ回りながら剣を振り回したり、魔法を放ったり。
この辺りが、何と言いますか「夏の闘い」みたいな印象を筆者に抱かせる訳ですよ。
このような夏っぽさが、先述した“思い出補正”と相まって、FF10をプレイしたいという衝動を駆り立てるのです。
最後に:FF10は正真正銘の“名作”である!

このメンバーで旅をした“思い出”は今後も色褪せることはないだろう…(この場面ではキマリが映っていないけど)
21世紀の初頭、PS2の性能と相まって一世を風靡したFF10。
そんなFF10も令和の現在から見れば“昔のゲーム”と言わざるを得ません。
寄り道のない一本道の物語。
カメラの位置は任意で変更できない。
イベントのスキップ機能はない。
ワールドマップは存在しない。
なるほど確かに、この辺りは昨今のゲームと比較すると見劣りします。
しかし!!!
いざプレイしてみると、やっぱり面白い。
何だかんだ言って、今でも面白い。
令和以降に発売されたFF作品と比較すると、レベルが低い点は少なくない。
単純なグラフィックだけ見れば、FF16などとは比較になりませんし、足元にも及びません。

平成から令和となる過程で、FFのグラフィックは着実に進化していった
しかし、「だから何だ?」って話ですよ。
物語の構成やグラフィックはさて置き、プレイしてみたら面白いと感じる。
面白いと感じるから、継続してプレイしたくなる。
それは即ち、FF10が“名作”と呼ぶに相応しいゲームである証左ではないのか?
たとえそれが“思い出補正”による影響なのだとしても、理屈は関係ない。
ゲームにおいて重要なのは、極端なことを言えば“面白いか 面白くないか”という一点だけです。
そういった意味では、FF10は間違いなく“面白い”。
筆者は心の底からそのように思っています。
その証拠に見てください。
本記事の冒頭で述べた通り、2025年の7月からプレイすること約1ヶ月間、プレイ時間は既に90時間を超えています。
やり込み具合で言えば、ようやくダーク召喚獣の中では最弱のヴァルファーレを倒したところです。

ワッカのオーバードライブ技「アタックリール」によってオーバーキルされたヴァルファーレ
物語の進行具合で言えば、これからいよいよ『シン』との決戦に臨むところです。
要するに、いよいよ物語の大詰めといったところです。

実際には『シン』の体内に突入してからじゃないと捕獲できない魔物もいるから、訓練場の敵モンスターをコンプリートするのはまだ先になるけどな!

訓練場の最終ボスである「全てを超えしもの」、そしてダーク召喚獣を全て撃破した後に現れる「デア・リヒター」に勝つために、もっとやり込むであります!
そんな筆者のやり込み具合はさておき…
これほどまでに定期的にプレイしたくなるゲームなど、筆者の人生において他には中々ないですよ。
発売から20年以上を経た現在ですら、筆者の心を掴んで離さない。
夏と密接に関連した“思い出補正”と相まって、何度でもプレイしたくなる珠玉のFF作品。
それこそがFF10というゲームなのです。
このような最高に面白いゲームを生み出してくれた制作スタッフには、少年時代から現在に至るまでマジで感謝しています。
それではブログ内で記事を書くのはこれくらいにして、再びFF10のやり込みプレイに興じようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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