キングダムハーツ(シリアス系)

キングダムハーツ(シリアス系)

光と闇の対話ーアクア ver.ー

本作は【光と闇の対話ーヴァニタス ver.ー】の内容をアクア視点で描いたものです。 大義と迷い キーブレード墓場での決戦後、私とヴェントゥスは星の海を漂っていたところをミッキーに助けられた。 それは私にとって、不幸中の幸いだった。 その後、...
キングダムハーツ(シリアス系)

光と闇の対話ーヴァニタス ver.ー

本作は【光と闇の対話ーアクア ver.ー】の内容をヴァニタス視点で描いたものです。 享楽の終わり 生誕の瞬間から、自分の中で満たされない『何か』があった。 だから、俺は飢えていた。 この空虚な心を満たしたい———。 その渇望は、やがて破壊や...
キングダムハーツ(シリアス系)

終焉の刻ーZexionー

新たなる策謀 現在のマールーシャは、自分自身を存在させることのみに執着している。 少なくとも、ゼクシオンにはそう思えた。 彼は自分の信念に基づき、ナミネを利用し、ソラを利用し、自分の野望を実現させようと躍起になっている。 「ヴィクセンに続い...
キングダムハーツ(シリアス系)

策士の過去

新たな任務 ロクサスが機関に入ってから数日が経った頃———。 ゼクシオンは指導者ゼムナスの自室で任務を言い渡されていた。 「ゼクシオン。ロクサスと共に“虚ろなる城”に向かい、城の地下に備えられたハートレス製造施設を用いてハートレス狩りをして...
キングダムハーツ(シリアス系)

非情になり切れなかった者-Larxene-

“妖姫”の誕生 私の心は、闇に飲み込まれた。 その心——『本来の私』は、現在はハートレスと呼ばれる怪物になっているらしい。 そして、今の私は心を無くしたただの『脱け殻』だそうだ。 全く、胡散臭い話だ。 そんな胡散臭い話を、目の前に立っている...
キングダムハーツ(シリアス系)

謀反を企てし者-Marluxia-

ロクサスとの出会い かつて自分が失ったもの。 それを求めるのが悪いことだとは、私は思わない。 私は心を失った。 いや、心に捨て去られたと言うべきか。 そして残ったのは、虚ろな記憶と肉体。 それまでの『私』は消え去り、新たな『私』が生まれた。...
キングダムハーツ(シリアス系)

夜明けの道を歩む者-Riku-

狭間の世界 闇が、俺を導いてくれる。 口で言うのは簡単だけど、それはとても難しいことだ。 闇を身に纏い、それでいて闇に囚われることもなく、光を見失わずに歩き続ける。 俺は今、ナミネとディズと一緒に薄暗い道を歩いている。 俺だけが機関の連中と...
キングダムハーツ(シリアス系)

存在する理由を探す者たち

夕陽の光を眺めながら ハートレスの討伐任務を終えた後、ロクサスはトワイライトタウンに来ていた。 ロクサスは、この街の夕陽が好きだった。 自分がノーバディとして生まれ落ちた、故郷とも呼ぶべき夕暮れの街。 故郷とは言っても、この街そのものに何か...
キングダムハーツ(シリアス系)

決別の刻(後編)

本作は【決別の刻(中編)】の続編です。 “心”とは何か あと、もう少し———。 二人は闇の中から、トワイライトタウンのサンセットヒルへと飛び出した。 「何とか、逃げ切れたみたいだな」 「……うん」 「やっぱり、ハートレス達はキーブレードを持...
キングダムハーツ(シリアス系)

決別の刻(中編)

本作は【決別の刻(前編)】の続編です。 存在しなかった世界 黒いコートを着た“彼”は、高層ビルが並ぶ摩天楼の下を歩いていた。 この街は本当に薄暗く、見通しが悪い。 鈍色の光を放つ『月』——人の心のキングダムハーツが消えてしまった今では、この...