【FF7】『マリン古代種説』の真偽について徹底検証してみた

FF関連

こんにちは、FF大好きのユウです!

今回はFF7に登場するバレットの娘である「マリン」について語っていきます。

このマリンですが、原作版FF7が発売した1997年の頃から実は古代種じゃないか?という説が囁かれています。

FF7プレイヤーであれば知っての通り、作中で登場する古代種はイファルナ・エアリスの2人だけです。

しかしながら、FF7世界における古代種が本当にイファルナ・エアリスだけなのかと言うと、必ずしもそうとは言い切れません。

その点こそが、この記事のテーマであるマリン古代種説の根底にある考え方です。

ユウ
ユウ

先に結論から言うと、僕は“マリン古代種説”を信じている派です!

そもそも、古代種とは何なのか?

“古代種”と“普通の人間”との違いは何か?

…という訳で、古代種について簡単におさらいしましょう。

古代種とは神羅関係者が勝手に名付けた呼称であり、本来は「セトラ」という呼び方が正しい種族です。

(※ややこしいので、この記事では「古代種」という表記で統一していますが。)

FF7本編から約2000年前、宇宙から飛来したジェノバと戦い、その結果として絶滅寸前にまで追い込まれた不運な種族でもあります。

そして、古代種とは星読みと呼ばれる行為が可能な種族であると作中で明言されています。

では、その「星読み」とは一体何なのか?

これは端的に言うとテレパシー的な能力です。


「星読み」についてイファルナに尋ねるガスト博士

古代種の特殊能力である「星読み」について解説するイファルナ


実体を持たない霊的なもの。

あるいは超自然の存在。

そのような相手と意思疎通する能力と言い換えても良いかもしれません。

「星」の意思を読み取るのは当然として、「死者」あるいは「残留思念」とも交感が可能な、まさに超常の力。

平たく言えば、コレが出来れば古代種であると言えます。

では、そのような能力がマリンには本当に備わっているのか?

FF7の世界観を考えた際、マリンが古代種である可能性はどの程度あるのか?

この「マリン古代種説」の真偽について、FF7マニアである筆者が1つ1つの根拠&描写に関する検証を行っていこうと思います。

「マリン古代種説」に関する意見・感想があれば、この記事のコメント欄に投稿いただけますと幸いです!
賛成意見だけでなく反対意見も大歓迎です!

『マリン古代種説』の根拠

本編から約2000年前までは大いに栄えていたとされる古代種たち

早い話、古代種とはRPGにおける魔法使い的なポジションという訳です。

他のFFシリーズで例えるなら、FF8の魔女、FF10の召喚士、FF13のルシに近いでしょうか。

こんな具合に何かと神秘的な存在である古代種ですが、彼らにだけに出来る芸当としては下記の通りです。

① 星と対話すること
② 死者の声(=思念)を感知すること

エアリスは7歳の頃から死者(=ここではエルミナの夫)の思念を感知していた

FF7の作中において、①についてはイファルナが、②についてはエアリスが主体となって描写されています。

我々のようなFF7プレイヤーにとっては、②に関する描写の方が印象的ですかね。

物語中盤で訪れる古代種の神殿なんかは、エアリスによる②の目白押しといった感じですし。

とにかく、①にせよ②にせよ常人から見れば超能力みたいなものですが、その超能力こそが古代種の特性であると言えます。

この前提に基づいて、マリンが古代種の定義に当てはまるかどうかについて、その根拠となり得る場面を検証していこうと思います。

根拠①:FF7のエンディングでエアリスの気配を感じている

「マリン古代種説」の発端となった原作版FF7のエンディングシーン

FF7プレイヤーならば知っての通り、作中で“最後の古代種”という扱いだったエアリスは物語中盤の忘らるる都にて死亡してしまいます。

よって、当然のことながらFF7のエンディング時点においてエアリスは故人です。

そんなエアリスの気配(思念?)を、カームの街に避難していたマリンが感知している描写がされています。

もはや言うまでもないことですが、マリンが口にしたお花のお姉ちゃんとはエアリスを指しています。

これは一体、どういうことなのか?

ただ単に、この時は物思いにふけっていて、たまたまエアリスのことを思い出していただけのか?

それとも、単なる子供の絵空事によって幻聴が引き起こされただけなのか?

いやいや、この場面はどう見てもそういった感じではないです。

この時、マリンがエアリス(=死者)の気配を感じていたのは間違いありません。

ユウ
ユウ

この描写を見た限りだと、エアリスがマリンだけに何かを語りかけた訳ではなさそうだが…

何かと謎が多い、マリンよる「お花のお姉ちゃん」発言。

これは時系列で言えば、メテオがミッドガルに接近しつつあるタイミングです。

そして、ホーリーはミッドガルの上空に現れてすらいません。

それは即ち、ライフストリームが地表に吹き出し、ミッドガルに向かってくるよりも前のことです。

…ということは、これまた時系列で言えば、地底のライフストリーム内でエアリスがメテオを退ける(=星を守る)ために、精神だけの状態で行動を起こしていたタイミングです。

(※作中では明言されていないものの、エンディング終盤の内容から察するに、エアリスがライフストリームを導いているかのように描写されている。)

そんなエアリスの動向について、地表にいたマリンは僅かながらに感知したのかもしれませんね。

ユウ
ユウ

余談だけど、FF7のエンディング(初見)でエアリスが出てきた時はマジで感動した…

FF7はエアリスが死亡するからこそ“名作”との評価を得たのではないか?

根拠②:FF7ACでもエアリスの気配を感じている

FF7ACでのマリンはクラウド・ティファ・デンゼルと一緒に暮らしている

FF7のエンディングから2年後を描いた映像作品である「FINAL FANTASY VII ADVENTアドベント CHILDRENチルドレン」(以下、FF7AC)。

2005年に発売した本作はFF7マニアである筆者の心を鷲掴みにし、令和の現在でも定期的に視聴するくらい気に入っています。

まあ、そんな筆者の個人的な事情はさて置き…

このFF7ACの終盤で、またもやマリンがエアリス(=死者)の気配を感じている描写があります。

具体的には、クラウドとセフィロスが戦い始めて空が暗くなった辺りですね。

この時のマリンは隣にいたデンゼルを心配そうに見ていたのですが、その時なぜか急にハッと顔を上げ、そしてこう言うのですよ。

「お姉ちゃん」と。

このタイミングでエアリスが祈っているカットが挿入されるので、ここでマリンが言った「お姉ちゃん」がエアリスを指していることは明白です。

その後、クラウドはセフィロスを倒し、そしてセフィロスはカダージュの姿に戻ります。

ユウ
ユウ

これまた余談だけど、この時のクラウドvsセフィロスの戦いを初めて見た時は興奮しまくりでヤバかった…!!

そのカダージュは、エアリスの声と共に降ってきた雨によって浄化され、消えていきます。

(※描写と効果から察するに、この時の雨はエアリスの究極リミット技「大いなる福音」ではないかという説があります。)

この一連の流れを見る限りだと、どうもマリンは「ライフストリーム内でエアリスが行動を起こす際の予兆みたいなもの」を感じ取る能力があるようです。

これは先述したFF7のエンディングにも通じる要素でもあります。

一度ならず二度までもエアリス(=死者)の気配を感知しているとマリン。

…となると、やはりマリンは多かれ少なかれ古代種としての能力が備わっているのではないかと思えてきます。

根拠③:実父であるダインに関する描写

「マリン古代種説」を検証する上では軽視できないダインの発言

もし仮にマリンに古代種としての能力が備わっているのだとしたら、マリンの血縁者はどうなんだ?

マリンの家系は、実は古代種の血筋なのか?

…ということで、ここではマリンの実父であるダイン関連の描写について見ていきます。

FF7プレイヤーならば知っての通り、ダインはバレットの親友でもあります。

この2人による一対一の戦いはFF7屈指の名場面だと筆者は思っているのですが、その戦いの前の口上で、ダインがこんなことを言っています。


死亡した妻の「声」を認識できるということは…

ダインよ、お前はもしかして古代種の血を引いているのか…?


何と、ダインが死者(=妻であるエレノア)の声を感じ取っている描写があるのです!!

…と言っても、この時点でのダインは世の中の全てに絶望し、自暴自棄になっている状態です。

もはや精神的には狂っていると言いますか、少なくとも正常な状態ではありません。

そのため、この時のダインは自分自身が生み出した幻聴について話している可能性も否定できないのですが…

その点を差し引いても、マリンと同じように死者の声を認識している部分に関しては、本記事のテーマである「マリン古代種説」を考える上で注目すべき価値があります。

もし本当にマリンに古代種としての能力があるのなら、それは父方であるダインの家系から遺伝してきたものである可能性があります。

もしかすると、ダイン・マリンの家系では数世代前にイファルナのような純血古代種がいて、その血によって古代種の能力が細々と受け継がれてきたとか。

何れにしても、このダイン関連の描写は軽視できないと筆者は考えています。

ユウ
ユウ

もし仮にダインが古代種の血筋だったとしたら、宝条の台詞にある“古代種の男”が現実味を帯びてくるんだよなぁ…(※詳しくは後述します)

根拠④:ブーゲンバーゲンに関する描写

「古代種の意識」を読み取れるのは古代種だけのはずだが…?

物語の後半で忘らるる都を訪れた際、クラウド一行に同行していたブーゲンハーゲンが助言してくれる場面があります。

その場に渦巻いている古代種の意識が「ホーリーを求めよ」と訴えかけていること。

そのホーリーとは、メテオと対をなす「究極の白魔法」であること。

そして、ホーリーを発動するためには「白マテリア」が必要であること。

ここでようやく物語中盤で死亡してしまったエアリスの真意が明らかになる訳ですが、このシーンで筆者が注目しているのは別のポイントです。

この場面では、何とブーゲンハーゲンが「古代種の意識」を読み取り、その内容についてクラウド一行に伝えているのです!!

ホーリーや白マテリアのことでプレイヤー目線では印象が薄くなりがちな場面ですが、これは地味ながらも超重要な描写だと筆者は考えています。

一体なぜ、ブーゲンハーゲンは「古代種の意識」を読み取れたのか?

「星の危機」に「ホーリー」。

そして「白マテリア」。

このようなキーワードと共に「古代種の意識」を言語化して話す姿は、まるでエアリスを彷彿とさせます。

実際のところ、エアリスも古代種の神殿を訪れた際、古代種の意識を代弁することでクラウド一行の案内役を担っていましたからね。


エアリスは古代種の神殿にてブーゲンハーゲンと同じことをしていた

この場面にブーゲンハーゲンも居合わせていたら一体どうなったのだろうか…?

よって、この場面を見た限りだとブーゲンハーゲンには普通の人間とは異なる能力があるとしか思えません。

百歩譲って、星命学者であるブーゲンハーゲンであれば、ホーリーや白マテリアの存在を元々知っていたという見方も出来ますが…

その点を差し引いても、この部屋に渦巻いている古代種の意識という表現を用いて話す姿には、やはり違和感があります。

ユウ
ユウ

これはブーゲンハーゲンが古代種だからこそ可能な芸当ではないのか…?

以上のことから、ブーゲンハーゲンは古代種の血筋である可能性が考えられます。

イファルナのような純血の古代種ではないにしても、エアリスのような混血の古代種でああり、だからこそ「古代種の意識」を読み取ることが出来たのではないか?

詰まるところ、先述したダインと同じく、ブーゲンハーゲンにも古代種疑惑がある訳です。

もしかすると、ブーゲンハーゲンもエアリスと同じく 古代種の末裔まつえいなのかもしれない。

それであれば、FF7世界にはブーゲンハーゲンと同じような人間が他に存在していても不思議ではない。

この仮説が当たっているとすれば、間接的にですが「マリン古代種説」の信憑性も増してくるというものです。

令和の現在では、ブーゲンハーゲンに少しだけですが古代種の血が流れていることが判明しています。
詳しい内容については下の記事にまとめています!

【FF7】『ブーゲンハーゲン古代種説』の真偽について徹底検証してみた

根拠⑤:FF7世界の現生人類とは「旅を放棄した古代種」の子孫である

FF7世界の人類史について各種描写に基づいて図を作ってみました!

FF7世界で生きている現生人類とは、実は「旅を放棄した古代種」の子孫なんですよね。

あまり知られていないことですが、これは1997年に発売した原作版FF7でも言及されていることです。

(※詳細については上の記事にまとめてあります!)

ジェノバが空から降ってくるよりも、さらに昔々のこと。

過酷な旅をしながら星の生命を育む活動をしていた古代種の中に旅を放棄する者たちが現れました。

彼らは旅を嫌い、特定の場所に定住し、安らかな生活を望んだのです。

物語序盤の回想シーンにて、セフィロスがFF7世界の人類史について語る場面がある

つまり、ジェノバ襲来前の時点で「①旅を続けた古代種」と「②旅を放棄した古代種」の2種類が存在していた訳です。

加えて、いよいよジェノバが来てしまった約2000年前。

「②旅を放棄した古代種」はジェノバと戦うことを避け、それどころかジェノバから逃げ隠れ、そのお陰で生き延びたとされています。

そして、ジェノバが封印された後に数を増やし、今日の現生人類となったことが原作版FF7では語られています。

ユウ
ユウ

ちなみに、矢面に立ってジェノバと戦ったのは「①旅を続けた古代種」です!

即ち、この「②旅を放棄した古代種」こそが、FF7世界における現生人類の祖先なのです。

先述したマリンやダインを含めて、そもそも現生人類には古代種の血が流れているのです。

もちろん、世代を重ねたことで現生人類から古代種としての能力(=「星読み」を行う力)が失われていることは明白です。

実際のところ、混血によって古代種の血が薄くなると、古代種としての能力は弱くなることが原作版・リメイク版ともに言及されていますからね。

ユウ
ユウ

純血の古代種であるイファルナより、混血の古代種であるエアリスの方が能力的に劣ると宝条が言っているしな…


倫理的にはともかく、科学的な知見という意味では信用できる宝条の発言

リメイク版でも宝条は同じ趣旨の発言をしている


しかしながら、です。

もし何かの拍子に、現生人類が“先祖返り”を起こしたとしたら?

その場合、古代種の能力に突然目覚める個体がいたとしても、何ら不思議ではありません。

これもまた憶測の域を出ない仮説ですが、FF7世界の人類史を考えると、可能性はゼロではないと筆者は思っています。

根拠⑥:FF7リメイク版での宝条の発言

FF7世界に「未知の古代種」が存在する可能性はゼロではない…?

2020年に発売したFF7リメイクにおいて、宝条が興味深い発言をしています。

「古代種の男が見つかればいいが、望みは薄いだろう」

会話の流れとしては、古代種を繁殖させるためにエアリスの交配相手をどうするかという、それはもう胸クソ悪いものなのですが…

ここで注目すべき点は望みは薄いという部分です。

原作版はおろか、様々な派生作品、さらにはリメイク版を含め、FF7世界では全く登場していない“古代種の男”。

そんな“古代種の男”について、宝条は「もはや存在しない」とか「発見は不可能だ」とか、そのような断定的な表現はしていないのです。

人格的にはともかく、頭脳だけを見れば、宝条は間違いなくFF7世界屈指の科学者です。

少なくとも、ガスト博士亡き現在では、古代種についても最も詳しい識者の一人だと言えます。

ユウ
ユウ

ちなみにガスト博士はイファルナの夫であり、エアリスの父親でもあります!

ジェノバ・プロジェクトの発足当初からガスト博士の助手を務め、ジェノバが古代種ではないと判明した後はガスト博士の後釜として、神羅カンパニーの科学部門統括という地位に就いた宝条。

数々の生物兵器を開発し、方向性はともかくとして、神羅に貢献してきたという実績は数知れず。

頭脳面においてはガスト博士に劣るとはいえ、宝条もまた非凡な科学者であると言って良いでしょう。

その宝条が、わざわざ「望みは薄い」という表現を使っているのです。

それは即ち、宝条は「古代種の男が存在しないと決め付けるには早計である」と考えている証拠です。

科学者たる者、確固たる根拠もなく物事を決め付けるべからず。

もしかしたら自分たち(=神羅カンパニー)が知らないだけで、実は世界のどこかに未知の古代種が存在しているかもしれない。

今日に至るまでの人類史を鑑みると、可能性は決してゼロではない。

そのように考えているからこそ、宝条はこのような物言いをしたのではないでしょうか?

FF7世界を牛耳っている神羅カンパニーとはいえ、全世界の人間に対して検査を行い、古代種であるかどうかを確かめるなんてことは到底不可能です。

ユウ
ユウ

全人類の血液なりDNAなりを調べるなんて、どう考えても非現実的だからなぁ…

大体にして、作中では“最後の純血古代種”と呼ばれているイファルナにしても、その存在を神羅カンパニーが把握するに至った過程を見てみると、そこには偶然の要素が含まれています。

元を辿れば神羅を辞めたガスト博士がアイシクルロッジへと赴き、同地で暮らしていたイファルナと知り合ったことが切欠ですからね。

つまり結果論とはいえ、ガスト博士がアイシクルロッジに行かなければ、神羅は古代種イファルナの存在を認知できずにいた可能性が高い訳です。

このようなイファルナの前例を考えると、純血か混血かは別として、FF7世界のどこかに「未知の古代種」が存在していても不思議ではありません。

その「未知の古代種」にしても、実のところ「自分は古代種である」という自覚などは一切なく、市井の人として生活している可能性だってありますし。

FF7世界の人類史を考えれば、これはあながち的外れな推測でもないと筆者は思っています。

根拠⑦:FF7ACディレクターである野村哲也氏の発言

FF7ACの制作秘話や裏設定などが載っている公式書籍「FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN -REUNION FILES-」(2006年に発売した第1版なのでかなり傷んでいる…)

この書籍の40ページにマリン関連の設定が色々と載っている

ティファを見ながら、ティファのしつけを受けて育っているので、年に似合わずかなりのしっかり者です。

まさにティファ二世。でも容姿はエアリスを意識しています。

「FFⅦ」のラストではエアリスの声を聞いていますし、今回もエアリスを感じていますから。

エアリスとティファの両方を受け継いでいるイメージですね。

引用:FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN -REUNION FILES- 40ページより

ここまで「マリン古代種説」の根拠について色々と触れてきましたが、何だかんだ言って、これが最も説得力のある情報かもしれません。

…と言うのもですね、上記画像のFINAL FANTASY Ⅶ ADVENTアドベント CHILDRENチルドレン -REUNION FILES-には、制作スタッフによるインタビュー内容が山ほど載っている訳ですよ。

制作スタッフとは、具体的にはディレクターである野村哲也氏や、シナリオライターである野島一成氏などですね。

今では絶版となっている書籍なので、クラウドやセフィロスの裏設定を含めて、あまり広くは知られていない情報も多いのですが…

実のところ、マリン関連では野村ディレクターがこのような発言をしています。

「FFⅦ」のラストではエアリスの声を聞いていますし、今回もエアリスを感じていますから。

つまり、原作版FF7のエンディングにおいて、マリンは間違いなくエアリスの声を感知していたことが公言されているのです。

繰り返しになりますが、FF7のエンディング時点でエアリスは死亡しています。

そんな死者エアリスの声を、マリンは頭の中でハッキリと認識していたことになります。

それは即ち、マリンには古代種としての能力が備わっていたという何よりの証拠です。

もちろん、能力の大小あるいは高低について定かではありません。

それでも、このようにFF7制作の中核スタッフである野村ディレクターによる上記の発言は、この記事のテーマである「マリン古代種説」を裏付ける有力な情報であると言えるでしょう。

先述した原作版FF7のエンディングでのマリン云々について、これは筆者による勝手な想像や憶測などではなく、公式書籍に記載されている内容なのですから。

「マリン古代種説」の根拠という意味では、今まで触れてきたダイン・ブーゲンハーゲン・宝条に関連する描写などと比較すると、一線を画すレベルの信憑性がある訳です。

ユウ
ユウ

ここまで来ると、もはや「マリンは古代種の血筋ではない」などと断言する方が難しいかも…!?

まとめ:マリンが“古代種の末裔”である可能性はゼロではない!

「マリン古代種説」について公式から何らかの回答が示される日は来るのだろうか…?

ここまで「マリン古代種説」の根拠となり得る情報について検証してきた結果、やはりマリンは古代種の血筋ではないかと筆者は考えています。

当然ながら、イファルナのような純血の古代種ではない。

エアリスのように、ハーフとはいえ相応の「星読み」が出来るほどの古代種でもない。

…が、能力面ではイファルナ&エアリスに劣るとしても、マリンは古代種としての資質がある。

何はともあれ、プレイヤーの目線からだと、そのように見えなくもない。

ダインに関する描写について見直し、ブーゲンハーゲンの発言について吟味し、宝条の推論について想像力を巡らせ、FF7世界の人類史について考えれば考えるほど、「マリン古代種説」は肯定されても良い言説であると思えてなりません。

逆説的な表現になりますが、下手をすると「マリンが古代種であるはずがない!」などと全否定することの方が難しいかもしれません。

筆者がそのように考えてしまうくらいには、「マリン古代種説」を裏付けるだけの情報がFF7関連の各作品に散りばめられているのです。

ユウ
ユウ

設定の活かし方次第では、マリンを主人公にしたFF7関連の派生作品だって作れそうな気がする…(FF7のエンディングから10年後の物語とか)

では、もし仮に「マリンは古代種説」が正しいとしたら、マリンの中に流れている古代種としての血の濃さとは、果たしてどの程度なのか?

少なく見積もっても、古代種のハーフ(1/2)であるエアリス以上ということはないでしょう。

それであれば、クォーター(1/4)なのか?

あるいは、ワンエイス(1/8)なのか?

はたまた、もっと血が薄いのか?

結局のところ、それは分かりません。

公式からの回答が無い限り、この謎について完全には解明されないでしょう。

しかしながら、たとえ僅かだとしてもマリンには古代種の血が流れていて、その血が不完全ながらも機能している。

だからこそ、原作版FF7のエンディングにおいて、マリンは“死者エアリスの声”を感知できた。

よって、原作版FF7が発売した1997年から囁かれている「マリン古代種説」は肯定されるべきものである!!

…といった捉え方をしてFF7の物語を楽しむのも一興ではないでしょうか?

このような“明確な答え”が無いところに関しても想像の余地が残されている辺りが、FF7というゲームをプレイする上での醍醐味であると筆者は思う訳であります。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!

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