こんにちは、FF大好きなユウです!
今回はFF7のルーファウス社長について語っていこうと思います。
FF7の中では敵ながらも人気のキャラクターであるルーファウス。
立場上の事情によりクラウド一行とは対立している彼ですが、メテオ襲来後はクラウドに仕事の依頼を行うなど、関係性は意外と悪くありません。
FF7の外伝小説では、神羅カンパニーの所業に責任を感じ、荒廃した世界を再建しようする善人要素が強調されています。
少なくとも、セフィロスのように壊滅的なレベルの悪人ではありません!
そんなルーファウスですけど、彼には複数の異母兄弟たちがいます。
詳しくは後述しますが、父親であるプレジデント神羅は正妻(=ルーファウスの母親)以外の女性たちとの間に、複数の子供をもうけていたのです!
その中で名前が判明しているキャラクターとしては、FF7CCに登場するラザード統括、FF7の外伝小説に登場するエヴァンなどです。
そして!!!
さらにタチが悪いのは、ラザードやエヴァン以外にも氏名不明の異母兄弟が多数いるという点です。
外伝小説の細かい部分まで見ていくと、ラザード・エヴァンを含めて、少なく見積もっても3人以上の異母兄弟がいるのは確実です。
…と言うか、ルーファウス自身も一体どれ程の異母兄弟が存在しているのか把握し切れていないような状態です。(汗)
もしかすると、FF7世界にいるルーファウスの異母兄弟たちは、5人かもしれないし、10人かもしれないし、あるいはそれ以上かもしれない。
この辺りは全て、父親であるプレジデント神羅が悪いのですが…
当のルーファウスとしては、複雑な心境であることが窺える描写が多数あります。
そこで、本記事では“ルーファウスの異母兄弟たち”について検証&考察していきます!
ルーファウスの異母兄弟たち
繰り返しになりますが、ルーファウスの異母兄弟たちは最低でも3人以上存在しています。
この「3人以上」とは、FF7関連の作品から読み取れる「最低限の人数」です。
この場合、異母兄弟の正確な人数は“多過ぎて分からない”と表現する方が適切かもしれません。
それはルーファウスも然り、プレイヤーである我々も然りです。
(※FF7のストーリー作成を行っている野島一成氏の中では、明確な設定が存在しているのかもしれませんが。)
では、ルーファウスの異母兄弟たちとは、一体何者なのか?
その内訳がこちらです。
②エヴァン・タウンゼント(外伝小説)
③その他複数名(外伝小説)
ルーファウスの年齢を考えると、①のラザードは「兄」であり、②のエヴァンは「弟」ということになります。
ついでに言うと、FF7の本編開始時点でラザードは既に死亡しています。
つまり、ルーファウスの側からすれば、存在すら知らずに死んでいった異母兄弟もいる訳です。
では、ここから異母兄弟たちの詳細についてさらに掘り下げて見ていこうと思います。
異母兄弟その1:ラザード統括
FF7CCは2007年に発売したFF7の派生作品であり、2022年にはリマスター版も発売されています。
この作品の主人公はザックスあり、セフィロスなども含めたソルジャーたちが物語の中心に据えられています。
そんなソルジャーたちを指揮&統括している人物がラザードです。
作中では「ラザード統括」あるいは単に「統括」と呼ばれている彼ですが、実はプレジデント神羅の隠し子であり、ルーファウスにとっては異母兄弟という間柄です。
FF7CCアルティマニアでの解説によれば、ラザードはルーファウスよりも年上とされています。
そのため、ルーファウスの立場からすると正確には「異母兄」という表現が適切ですね。
そんなラザードですが、実はFF7CCにおける黒幕の一人でもあります。
作中では科学部門統括の宝条との出世争いに敗れ、閑職に回されたホランダーという科学者が登場します。
そのホランダーと水面下で手を組み、彼の反神羅活動を秘密裏にサポートしていたのがラザードです。
具体的には、自身の「ソルジャー部門統括」という立場を利用して神羅カンパニーの金を横領し、ホランダーに提供していた訳ですね。
…で、そのホランダーはさらにソルジャー・クラス1stのジェネシスと結託していた訳です。
ジェネシスは神羅に反旗を翻してザックスと幾度となく敵対した人物であり、ホランダーとは“神羅憎し”という共通の感情を持つことから、お互いに協力関係にあります。
そのため、ラザードは間接的にですけどジェネシスのことを助けていたとも言えます。
このジェネシス・ホランダー・ラザードの3人がFF7CCにおける主な戦犯ですので、悪役度はかなり高いキャラクターだと言えます。
例えるならば、ジェネシスが実行犯、ホランダーが参謀、ラザードが工作員といったところでしょうか。
そうは言っても、ラザードは後に改心してザックスに協力してくれるんですけどね!
では、なぜラザードはホランダーの反神羅活動を支援していたのか?
その答えは単純明快でして、ラザードもまた神羅のことを憎んでいるからです。
より正確に言うと、ラザードは実父であるプレジデント神羅を憎んでいるのです。
ラザードの母親は、かつてプレジデント神羅の愛人でした。
しかし、ラザードが生まれた後、プレジデントはラザードと彼の母親のことを捨ててしまったのです。
ラザードにとっては血の繋がった父親であっても、プレジデントにとってはハッキリ言って鬱陶しいだけの存在だったのでしょう。
所詮は愛人の子であり、自分の地位なり財産なりを与えてやるには値しない存在。
自分の血を引いているとはいえ、わざわざ目をかけてやる必要性など感じないし、むしろ面倒くさいだけ。
そのように考えた末にラザード親子を“捨てた”のは想像に難くありません。
まさにクズ男の典型みたいな行動ですけど、プレジデントは金の亡者みたいな人物ですので、あながち不思議な話でもありません。
嫡男であるルーファウスに対してさえも冷たく接してきたプレジデントですから、愛人の子に対しては尚更であったことでしょう。
金と権力を持っているクズ男ほどタチの悪いものはないな…
その後、母親を亡くしたラザードは「自分たちを捨てた父親が許せない」と思うようになり、復讐を決意したのです。
まるで何かの昼ドラのような愛憎劇ですが、ラザード自身の有能さも相まって、彼は若くしてソルジャー部門統括という役職に就きます。
そして、その立場を利用しつつ、虎視眈々と復讐の機会を窺っていたのです。
そのタイミングでホランダーやジェネシスが神羅を潰すべく活動を始めたものだから、これを好機と捉え、自身の復讐を果たすべく暗躍を開始した…という流れですね。
実父であるプレジデントだけではなく、神羅カンパニーそのものが憎悪の対象とであることから、ラザードの復讐心たるや尋常ではありません。
ソルジャー部門統括という立場で、少なくとも表面上は真面目に働いている辺りが、逆にラザードの狂気を感じさせます。
ラザードが復讐を決意した経緯について、FF7CCの作中で詳しく描写されている訳ではありません。
しかし、彼の行動を考えるに、神羅への敵愾心はバレットなどと比較しても遜色なさそうです。
しかも、正体を隠して神羅カンパニーに入社し、自分自身の才覚によってソルジャー部門統括という立場にまで出世していることから、頭脳も優れていることが窺えます。
“頭が良い”という点はルーファウスと共通していますね!
貧しい環境での生活を強いられ、実父を憎む感情を糧として成り上がってきたラザード。
経済的には不自由しない環境で育ちながらも、実父に対して反目しながら生きてきたルーファウス。
もしこの2人が対面していたら、一体どのような会話が繰り広げられたのでしょうか?
お互いの育った環境を罵り合いそうな気がしますが、意外と意気投合して仲良くなりそうな気もします。
何れにしても、ラザードの暗躍によって神羅カンパニーという会社が傾くことはなく、プレジデントの命が脅かされるまでには至りませんでした。
しかし、ラザードの資金提供に助けられる形でホランダーとジェネシスが暴走し、それが呼び水となってセフィロスが狂ったことも事実です。
そのセフィロスがジェノバを操り、後にプレジデントを殺害したことを考えると、ある意味ではラザードは復讐を果たせたと言えるのかもしれません。
もしこの光景をラザード見たら、彼にとっては溜飲が下がる心地だったのかも…?
異母兄弟その2:エヴァン・タウンゼント
面倒だと思っていたが、本人を目の前にすると、ルーファウスは相手を観察せずにはいられなかった。
脱いだ帽子を両手で強く握りしめている。
緊張しているのだろう。
髪の色は同じだ。
目は——目は父親譲りだ。
そして眉も。
輪郭は、自分は母親似なのに対してエヴァンは父親に似たようだ。
総じて、我々は似ている。
母親は違うが、父親の、女の好みに一貫性があったとすれば、それも必然だろうとルーファウスは納得した。
引用:FINAL FANTASY Ⅶ Lateral Biography TURKS – The Kids Are Alright – 104~105ページより
FF7には「Lateral Biography TURKS – The Kids Are Alright」という外伝小説があります。
その外伝小説における主人公がエヴァン・タウンゼントです。
彼はミッドガル育ちの青年であり、メテオ襲来後はエッジ(ACでクラウドやティファが住んでいる街)に移住し、スラム街出身の仲間たちと共に探偵業を営んでいます。
母親は神羅カンパニーの秘書課で働いていたアネット・タウンゼントという人物なのですが、父親はお察しの通りプレジデント神羅です。
つまり、秘書と社長との間に生まれた私生児という訳ですね。
うーん…リアルな世界でもよく聞くパターンだな…
作中でのエヴァンは19歳なので、ルーファウスよりは確実に年下です。
つまり、ルーファウスにとっては「異母弟」ということになります。
そんなエヴァンですが、外伝小説の主人公を務めている割には心身ともに貧弱です。
ソルジャーやタークスのように卓越した戦闘能力を持っている訳ではなく、何なら一般兵よりも弱いと思われます。
しかも、性格はヘタレ気味ときた。
実際のところ、エヴァン本人が「どうせ俺はビビりだ」と卑下しているシーンもありますからね。
言ってみれば、その辺を歩いている“一般人のAさん”みたいな扱いなんですよ。
ゲーム的な観点から見ると、典型的なモブキャラクターなんですよね。
…が、そんなモブの目線でFF7の世界観に切り込んでいるのが、この外伝小説「Lateral Biography TURKS – The Kids Are Alright」なのです。
先ほどお伝えした母親のアネットは秘書課を辞めた後、セフィロス・コピーの監視業務を行っています。
その因縁によって、エヴァンもまたジェノバ関連の騒動に巻き込まれていくことになります。
作中ではエヴァンにとって迷惑極まりない展開が続くのですが、その過程で異母兄弟であるルーファウスと対面します。
この対面自体はレノの計らいなんですが、当然ながら感動の対面となる訳もなく、エヴァンはルーファウスに対して警戒心全開という感じです。
ついでに言うと、生まれも育ちも違い過ぎるとのことで劣等感まで抱いています。
…と、これだけ書くとエヴァンが嫌な奴にしか見えないのですが、ちゃんと良いところもあります。
ヘタレ気味な性格ではあるものの、頭の回転は早い方であり、機転も利くタイプです。
この頭脳を武器にして、作中で陥ったピンチを切り抜けていきます。
小説の終盤では、FF7ACにも登場するカダージュに立ち向かうだけの勇気と度胸を見せてくれます!
頭脳といい、カダージュとの駆け引き行う度胸といい、この辺りはルーファウス似ですかね。
そしてこのエヴァンですけど、同じ異母兄弟であるラザードとは違って、経済的には不自由しない環境で育っています。
母親であるアネットは神羅カンパニーの秘書課で働いており、プレジデントにとってお気に入りの女性でした。
アネットがエヴァンを妊娠して神羅カンパニーを辞める際も、プレジデントなりに資金援助をしようと思ったのか、通常の10倍もの退職金が支払われています。
(※ただし、アネットはプレジデントからの援助を拒否し、退職後も自力で働いてエヴァンを育てた。)
そのお陰と言うべきか、エヴァン自身は父親のことを何も知らされずに育ったものの、メテオ襲来の前まではミッドガルの上層で割と裕福な生活をしていました。
少なくともラザードよりは、はるかに恵まれた環境で生きてきた人物だと言えるでしょう。
しかも!!!
エヴァンにはキリエという彼女がいます。
キリエというのは、FF7リメイクでも登場した少女ですね。
時間軸としてはエヴァンと出会う前ですが、この時のキリエは“ザ・小悪党”といった感じのキャラクターです。
口調といい、行動といい、まさに小悪党の典型みたいなキリエに腹立たしさを覚えたプレイヤーも多いのではないでしょうか?
外伝小説の開始時点でエヴァンはキリエと組んで探偵業の仕事をしているのですが、その後は紆余曲折を経て、めでたく彼女と結ばれています。
それどころか、小悪党のキリエを改心させ、真っ当に生きるような決意までさせています。
極めつけに、小説の最終版では同じベッドの中でイチャついている描写まであます。
FF7では割と珍しい“リア充”です!!
エヴァンの容姿はルーファウス似とのことなので、それは即ちルーファウス似のイケメンであることを意味しています。
キリエがエヴァンに惚れたのも、エヴァンの容姿が良いことに起因している可能性があるので、やはりイケメンは得ですね。
これが俗に言う“イケメンパワー”なのか。
まあ、エヴァンがイケメンである云々はさて置き…
父親との関係性を除けば、総じて人間関係については恵まれている訳です。
この辺りはルーファウスも思うところがあるらしく、内心ではエヴァンのことを羨ましがっている節があります。
経済的・物質的には恵まれていても、精神的には恵まれない環境で生きてきたルーファウスにとって、周囲に気心が知れた恋人や友人がいるエヴァンは眩しい存在なのかもしれませんね。
また、エヴァンの側も最初こそルーファウスに対して警戒していたものの、その後は特に嫌悪感などは抱いていません。
それどころか「そのうち、会いに行くのもいいかもしれない」と思うくらいには態度を軟化させています。
そう考えてみると、エヴァンとルーファウスは兄弟として仲良くなれる余地がありそうですね。
異母兄弟その3:氏名不明の人たち
ルーファウスは苦笑する。
異母兄弟と会うのは初めてではない。
感動も、喜びもそこにはなかった。
敵意、怯え、期待。
相手の目に浮かぶのは、そのいずれか。
引用:FINAL FANTASY Ⅶ Lateral Biography TURKS – The Kids Are Alright – 104ページより
外伝小説の描写から察するに、ルーファウスはエヴァン以外の異母兄弟とも会った経験があると考えられます。
では、ルーファウスは具体的に何人の異母兄弟と会ったのか?
「敵意、怯え、期待。相手の目に浮かぶのは、そのいずれか。」という表現がされているため、実際に会った異母兄弟が一人だけとは考えにくいです。
言葉尻だけを捉えると、エヴァンと対面する前に3人くらいの異母兄弟はルーファウスと会っていると考えられます。
ある異母兄弟は、ルーファウスに対して敵意を抱いた。
別の異母兄弟は、ルーファウス対して怯えた。
さらに別の異母兄弟は、ルーファウスに対して期待をした。
字面通りの解釈をするなら、大体こんな感じでしょうか。
しかしながら、小説内での描写からこれ以上の推測を行うのは不可能です。
確実なのは、エヴァン以外の異母兄弟(しかも複数)と会ったことがあることだけです。
これもまたタークス(特にレノ)の計らいによるものですが、当のルーファウス本人は感慨を抱くこともなく、気にも留めていないって感じです。
まあ、そんなルーファウスの心情はさて置き…
FF7の世界に存在している異母兄弟の具体的な人数は、結局のところ謎のままです。
派生作品や外伝小説を含め、名前が判明している異母兄弟はラザードとエヴァンの2名。
そして、その他にも氏名不明の異母兄弟がいるのは間違いない。
ラザードとエヴァンを含めて、ルーファウスにとっての異母兄弟は最低でも3人は存在している。
そして、異母兄弟の総数は4人かもしれないし、5人かもしれないし、あるいはそれ以上かもしれない。
この事実についてルーファウスがどう思っているのか定かではないですけど、少なくとも好意的な感情は抱いていません。
世の中に多数の異母兄弟を生み出したプレジデント神羅に対して、ルーファウスは何かしら思うところがあるのでしょうね。
その結果が、外伝小説で描写された「ルーファウスは苦笑する」という表現に集約されているのかもしれませんね。
プレジデント神羅が好色なスケベオヤジだったのは間違いない
正妻以外の女性との間に、それはもう多数の子供たちをもうけたプレジデント神羅。
このことから、プレジデントは相当な好色家であったことが窺えます。
避妊を怠っている点からしても、下品な表現をするならば“スケベオヤジ”そのものです。
この女性関係の派手さに関して、ある意味では男性としての本懐を遂げているとも言えるかもしれません。
…が、倫理的には誉められたもんじゃありません。
金の力にモノを言わせて、気に入った女性と関係を持ちまくる。
もし子供が出来ても、その後は知らんぷり。(※エヴァンを除く)
ヤることはヤって、責任は持たない下衆野郎。
この辺りに関しては、社長あるあると言うか、金持ちあるあると言うか…
まさに“金が品性を狂わせる”という典型というヤツですね。
プレジデントも若い頃はイケメンで、金の力とは関係なくモテていた可能性もゼロではありませんが…
何れにせよ、プレジデントが好色家であったことは間違いありません。
この派手な女性関係については、FF7の中でも屈指のレベルではないでしょうか。
さらに興味深い描写として、FF7リメイクでは妙に生々しい台詞を連発するシーンがあります。
「重要なのは決断と実行」
「好機はまず掴め」
「邪魔者は即座に排除」
「やれることは躊躇なく」
これらの台詞は、プレジデントの女性関係を暗に表していると思うのは筆者だけでしょうか?
好みの女性がいたら、口説くことを決断&実行する。
女性が満更ではない素振りを見せたら、好機と判断して関係を持つ。
愛人なり私生児なりが邪魔になったら、即座に切り捨てる。
とにかく、小難しいことは考えずに、ヤれることは躊躇なくヤリまくる。
こんな風に意訳してしまう筆者は下衆な人間かもしれませんが、これらの台詞にこそプレジデント独自の女性観が凝縮されているように思えてなりません。
それは即ち、繰り返しになりますがプレジデントが好色家であったことの証なのかと。
FF7での好色家と言えば、真っ先に思い浮かぶのはコルネオです。
コルネオと言えば、これまた色欲全開の“スケベオヤジ”であり、その下衆さはFF7の中でも随一です。
まさに、下衆の中の下衆。
またの名を、キング・オブ・下衆。
女装したクラウド(通称:クラウ子)からも下衆呼ばわりされたコルネオは、まさに下衆の名を欲しいままにしているスケベオヤジです。
しかし、筆者個人としてはプレジデントもコルネオと良い勝負をしている下衆だと思っています。
コルネオとは方向性こそ異なるものの、女性関係においてはプレジデントもまた下衆であることに変わりはありません。
いや、多数の子供をもうけており、その子供たちの大半は不遇を強いられたであろう点を考慮すると、コルネオ以上にタチが悪い下衆だと言えます。
その下衆さが巡り巡ってラザードのような復讐者を生み出してしまった訳ですから、まさに因果応報といったところでしょうか。
こんな人物を父親に持ってしまったルーファウスは、傍目から見ても不幸な人物だと言わざるを得ません。
もしかすると、ルーファウスは幼少の頃からプレジデントの好色ぶりを察し、家庭(あるいは母親)を顧みない父親を嫌悪していたのではないでしょうか。
ルーファウスがプレジデントに対して敵意や対抗心を抱くようになったのは、そのような嫌悪感が多少なりとも関係しているのかもしれませんね。
プレジデントの好色ぶりはルーファウスの人格形成に悪影響を与えたとしか考えられん…
最後に:複数の異母兄弟がいるルーファウスの心境は複雑である
派生作品も含めると、ルーファウスに最低でも3人以上の異母兄弟が存在しているのは確実です。
この“最低でも”という点が厄介でして、もしかするとルーファウスが知らないだけで、世界中にルーファウスの異母兄弟たちが山ほどいる可能性も否めません。
プレジデントの好色ぶりを考えると、これは決して有り得ない話ではありません。
今後もFF7関連の派生作品が出てくるのであれば、また新たな異母兄弟が登場するかもしれませんし。
そんな状況ですから、やはりルーファウスは内心複雑であることは間違いないでしょう。
異母兄弟の一人であるエヴァンとの対面はレノの“お節介”によるものでしたが、レノは純粋に善意で行動しております。
ルーファウスも馬鹿ではないので、レノの考えなり心情なりは理解しています。
そんな事情を考えると、ルーファウスは部下の好意を無碍にしないためにも、今後もレノの“お節介”を甘受し続けるのではないでしょうか。
…ということは、ルーファウスにしてみれば次から次へと面識のない異母兄弟たちに対面させられる訳です。
口には出さずとも、ルーファウスとしては“ありがた迷惑”だと思っているのかも…?
生まれて初めて会う異母兄弟たち。
彼らと対面する度に、ルーファウスは父親の好色ぶりを再認識し、呆れるのではないでしょうか?
ただでさえメテオ襲来後は神羅カンパニーが瓦解し、会社の再建で大変だというのに。
付け加えると、ルーファウス自身は星痕症候群を発症して心身ともに苦しいというのに。
まあ、神羅が行ってきた悪行を考えれば、これは自業自得とも言える訳ですが…
でも実際のところ、作中で悪行三昧していたのは神羅内の重鎮(プレジデントとか宝条とか)であって、ルーファウス自身はとんでもないレベルの悪人ではありません。
少なくとも、女性関係という一点だけを見れば、父親よりはまともな感性の持ち主だと言えます。
全ての異母兄弟と仲良くするのは無理でも、エヴァンのように気が合う異母兄弟とだけは良い関係を築いていってほしいものです。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!
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