【検証】FF7の世界では古代種こそが人類共通の祖先である

FF関連

こんにちは、FF大好きのユウです!

今回はFF7で重要な役割を担っている古代種こだいしゅについて語っていきます。

(※正確には「古代種」という呼称は神羅関係者が勝手に名付けたものであり、本来の呼び名は「セトラ」なのですが、この記事では「古代種」という表記で統一しています。)

作中で登場するキャラクターたちの中で、古代種であると明言されているのはイファルナとエアリスの二人だけです。

イファルナは純血の古代種で、エアリスは古代種のハーフですね。

では、そもそも古代種とはどのような種族なのか?

古代種とは、FF7世界において星読ほしよと呼ばれる能力を持つ種族のことです。

この「星読み」とは、星と対話したり、死者の声(=思念)を感知する能力のことを指しています。


エアリスは7歳の頃には「星読み」の能力に目覚めていた

この能力によってエアリスは神羅から狙われる人生を余儀なくされた…


ファイナルファンタジーという名に相応しい不可思議な描写ですが、これは一言でまとめるとテレパシー的な能力ですね。

即ち、古代種とはFF7世界における魔法使い的な種族だと言えるでしょう。

そんな古代種ですが、FF7世界における人類(クラウドやティファたち)と全く異なる種族であるかと言うと、実はそうではありません。

インターネット上ではFF7の“古代種”と“現在の人類”は違う種族であるという言説が流布されています。

これは、決して間違いではありません。

…が、だからと言って完璧な正解とも言い難い。

少なくとも、FF7を周回プレイしている筆者にとっては違和感を覚える表現です。

何と言うか、インターネットの発展に伴ってジェノバの目的が誤解されるようになったのと同じような匂いがする訳です。

ユウ
ユウ

古代種にせよ、ジェノバにせよ、“嘘も100回言えば真実になる”みたいな空気を感じるんだよなぁ…

【FF7】ジェノバが宇宙から飛来した目的について読み解く

まあ、古代種にとっての怨敵であるジェノバのことは、一先ず脇に置いておきましょう。

さて、何かと謎が多い古代種ですが…

原作版FF7の細部まで読み解いていくと、古代種が「FF7世界で現在栄えている人類の祖先である」という事実を示唆しさするシーンがあるのです。

原作版FF7を何度もプレイし、FF7の派生作品も全作プレイし、そして各種アルティマニアを細部まで読み込んでいる筆者が言うのだから間違いありません。

古代種と現生人類は、進化(あるいは退化)の道筋の中で、いつから分かれてしまったのか?

両者を隔てたものは、果たして何だったのか?

そんな訳で、この記事では現実世界における人類史の見地も交えながら古代種と現生人類の関係性について語っていきます!

※便宜上、この記事では「星読み」の能力を持っている人間を「古代種」、星読みの能力を持たない人間を「現生人類」として表記しています。

初めに:「古代種」と「現生人類」の違いとは?

「星読み」を行っているエアリスは傍目からだと「不思議ちゃん」にしか見えないのだが、本人は至って大真面目である

イファルナやエアリスを見れば分かる通り、彼女たちの外見は現生人類(クラウドやティファなど)とは大差ありません。

傍目から見れば、ごくごく普通の人間です。

(※敢えて外見的な特徴を挙げるなら、二人とも美人であるという点でしょうか。)

では、「古代種」と「現生人類」の明確な違いとは何か?

その答えは、本記事の冒頭で触れた「星読み」を行う能力を持っているかどうか、です。

実はですね、この「星読み」については、FF7の作中でイファルナが説明してくれる場面があります。

具体的なことを言うと、物語後半で訪れるアイシクルロッジにて、ガスト博士の家にあるビデオを再生することで見ることが出来ます。

ユウ
ユウ

僕もそうだけど、初回プレイではビデオの存在に気付かなかったプレイヤーも多いのでは?


「星読み」についてイファルナに尋ねるガスト博士

要するに星の意思を読み取ることを「星読み」と呼ぶらしい


姿形は、現生人類と変わらない。

しかし、この「星読み」によって、かつて古代種は隆盛を極めたとされています。

星の声を聞き、星の意思に応える。

そして、星の命ライフストリームを循環させることで、星(=自然)が栄えることに貢献していた。

さらには、星の命ライフストリームを凝縮して宝玉マテリアを生成することも行っていた。

そして、辛く厳しい旅の果てに“約束の地”を見出す。

…とまあ、ここまではFF7プレイヤーであれば誰もが理解できる話です。

しかし、この記事を通して筆者が語りたいのは、そのような表向きの情報ではなく、もっと奥に踏み込んだ部分です。

FF7本編から遡ること、実に2000年以上も昔のこと。

それこそ、ジェノバが宇宙から降ってくるよりも前のこと。

FF7の「星」で、古代種たちは何をしていて、どのような派閥が存在していたのか。

何がどうなって、現生人類への系譜が作られていったのか。

それらの部分について、より詳しく読み解いていこうと思います。

古代種と現生人類の関係

「①旅を続けた古代種」と「②旅を放棄した古代種」の関係について模式図を作ってみました!

まず先に結論を述べますが、FF7世界では全ての人類が古代種の子孫であると筆者は考えています。

その根拠については後ほど1つずつ紹介しますが…

ここで注目してほしいのは、FF7の世界においては「①旅を続けた古代種」と「②旅を放棄した古代種」の2種類が存在するという事実です。

前者がイファルナ・エアリスの祖先で、後者がクラウド・ティファ・バレット・その他大勢の祖先ですね。

そして、この①旅を続けた古代種②旅を放棄した古代種は、ジェノバが降ってきた時点では全くの別種族として生活していました。

ユウ
ユウ

ジェノバが襲来する前の古代種については後ほど考察します!

本編から2000年前、宇宙の彼方からジェノバが飛来しました。

その当時、繁栄を極めていた古代種たちはジェノバを「星の敵」と認識し、応戦します。

その結果、ジェノバを封印することには成功しましたが、その代償は大きく、古代種たち絶滅寸前と呼べるレベルにまで人数が減ってしまったのです。

…とまあ、ここまではFF7プレイヤーなら誰もが知っている話です。

しかし、ここで筆者が強く語りたい箇所は、そこではありません。

現生人類のルーツを紐解く上で重要になってくる要素。

それこそが②旅を放棄した古代種の動向です。

②旅を放棄した古代種」とは、一言でまとめると「現生人類の祖先」です。

彼らはジェノバから逃げ隠れたおかげで、特に被害らしい被害は出すことなく生き延びたとされています。

2000年前の時点で「①旅を続けた古代種」と「②旅を放棄した古代種」の勢力図がどうだったのか、それは定かではありません。

仲良く共存していたのか、お互いに忌み嫌っていたのか、それも分かりません。

しかし、1つだけ確実なことがあります。

それはジェノバとの交戦を経て、「①旅を続けた古代種」は人数的にも文化的にも衰退を余儀なくされたということです。

それは言い換えると、現生人類の人数が相対的に多くなり、彼らが栄えるための土台が出来上がったという見方も可能です。

これって進化論的な視点で見てみると、割とリアリティのある話なんですよね。

実際のところ、何らかの環境要因によって絶滅に至った生物種は数知れませんので。

現実リアルの世界で例えるなら、地球上で恐竜が滅びた後、哺乳類が台頭したようなものです。

つまり、FF7世界においてはジェノバの存在そのものが、その後の人類史に多大なる影響を与えたのだと言えます。

ユウ
ユウ

ジェノバが宇宙から来なければ、古代種は今でも栄えていたに違いない…

ところで、FF7世界の古代種と現生人類の関係は、実のところリアルの人類史にも通じる要素があります。

なぜかと言うと、現実世界の旧人類ネアンデルタール人新人類ホモサピエンスを彷彿とさせるからです。

旧人類ネアンデルタール人は3万年~4万年ほど前に絶滅し、今日では新人類ホモサピエンスが繁栄を極めています。

この記事を書いている筆者も、スマホやPCを通じてこの記事を読んでいるあなたも、この地球上で生きている人類は皆が新人類ホモサピエンスです。

では、遺伝子的な意味で我々が旧人類ネアンデルタール人と全く関係が無いかと言うと、実はそうではありません。

そもそも、我々のような新人類ホモサピエンスにとって、旧人類ネアンデルタール人は近縁種です。

そしてさらに興味深いのが、旧人類ネアンデルタール人新人類ホモサピエンスはお互いに交配可能であったという点です。

これは科学的に立証されている事実であり、ある学説によると新人類ホモサピエンスが保有している遺伝子のうち、1%~4%くらいが旧人類ネアンデルタール人に由来すると言われています。

確かに、旧人類ネアンデルタール人は遠い昔に絶滅しました。

しかしながら、彼らの遺伝子は種族間の交配を経て新人類ホモサピエンスの中に取り込まれ、今もなお現代に受け継がれています。

つまり、種族としての旧人類ネアンデルタール人は滅びたものの、その遺伝子が完全に死に絶えた訳ではないのです。

この構図って、FF7世界でも何かに似ていると思いませんか?

そう、古代種イファルナ現生人類ガスト博士の間に混血児であるエアリスが誕生した構図に似ているのです!

これは即ち、FF7世界では古代種と現生人類が近縁種だからこそ、エアリスが生まれたという見方も出来ます。

…といった具合に、古代種を旧人類ネアンデルタール人、現生人類を新人類ホモサピエンスと考えると、これがまた興味深い訳です。

異なる種族が交わり、新たな命が芽吹く。

その命が、次代における重要な役割を担う存在となる。

このようなリアルの人類史にも通じる要素がストーリーに盛り込まれている辺りが、何と言いますか、FF7が途方もないロマンを感じさせてくれる一因になっていると筆者は思う訳であります。

古代種が人類共通の祖先である根拠

古代種の中に現れた「旅を嫌う者たち」こそが、実は…

現生人類(クラウド・ティファ・その他大勢)の祖先なのである!!


FF7では古代種と現生人類は全く別の種族だろーが!?
このブログ主は何を根拠にそんなことを言ってるんだ!?
もう一回FF7をプレイし直してこいや!!

…なんてことを思っている読者さんもいるかもしれません。

しかし、筆者とて何の根拠もなく持説を語っている訳ではありません。

そこで「論より証拠を」ということで、FF7世界における古代種と現生人類の関係性についての描写を紹介します。

実はですね、原作版FF7でセフィロスが古代種の繁栄と衰退について語る場面があります。

物語の序盤で訪れるカームでの回想シーンですね。

FF7本編から遡ること5年前、通称「ニブルヘイム事件」の一幕です。

ここでセフィロスは自分の出生の秘密を知り、ジェノバの後継者として星を支配することに傾倒する訳ですが…

その前段階で、セフィロスがジェノバ・プロジェクトに関する資料を読み漁る場面があります。

ここでの「資料」とは、詰まるところプロジェクトの総責任者であるガスト博士が遺した書物です。

ユウ
ユウ

これってガスト博士が凄まじい “古代種マニア”であったことを示唆している場面でもあるんだよなぁ…

古代種がどのようにして栄え、そして滅びたのか。

どのような過程を経てジェノバが発見されたのか。

何を目的としてジェノバ・プロジェクトが発足したのか。

原作版FF7プレイヤーであれば、このような点に注目してしまうのが普通でしょう。

しかし、ここで筆者が注目してほしいのは別の箇所なんですよ。

それは、先ほど述べた「①旅を続けた古代種」と「②旅を放棄した古代種」に関する描写です。


この時点だとセフィロスは自分自身を「人為的に創られた古代種」と誤解しているが…

古代種(セトラ)による旅の使命については正しいことを言っている

この描写から考えるに、古代種は一枚岩な種族ではなかった可能性が高い

「②旅を放棄した古代種」の悪行については定かではないが…

「②旅を放棄した古代種」が現生人類の祖先であることは間違いない

この時点でのセフィロスは真実を知らないが、ここでの「災害」とはジェノバのことを指している

「②旅を放棄した古代種」はジェノバから逃げ回ったらしいが、それはそれで当然の生存戦略である

「①旅を続けた古代種」はジェノバによって絶滅寸前へと追い込まれ、その一方で「②旅を放棄した古代種」が台頭したようだ

ちなみに古代種に関するレポートの著者はガスト博士である


本編から遡ること2000年以上も前、ジェノバが空から降ってくるよりもさらに昔々のこと。

当時から古代種は世界各地を旅して巡り、星の生命を育む(=ライフストリームの循環を手助けする)ことを使命として活動していた。

しかし、その旅は決して楽なものではなかったのでしょう。

むしろ、セフィロスが言うように辛く、厳しい旅であったことは想像に難くない。

特定の場所に定住して、穏やかに暮らしたい。

旅なんて、やりたい奴だけがやればいい。

古代種セトラとしての使命に一生を縛られるなんて嫌だ。

早い話、当時は大勢いた古代種たちの中に、旅への嫌悪感を募らせていた人々も一定数いたのでしょうね。

そのような経緯によって②旅を放棄した古代種が現れ始めた。

彼らは旅を放棄したことで、肉体的にも精神的にも平穏を得ることが出来た。

しかし、その代償として世代を重ねるごとに「星読み」の能力を失っていった。

そうは言っても、星を育む使命から解放された者たちにとって、もはや星と対話する必要など無かった。

よって、「星読み」が出来なくなったとしても、生活をしていく上で実害は無かった。

詰まるところ、そういう話ですね。

ユウ
ユウ

進化の過程において、不要な能力は衰えていくことの好例だな…

ちょっと難しい表現ではありますが、ある1つの種族が別々の種族に分かれることを分化ぶんかと呼びます。

現実リアルの世界でも、一言で「人類」と言っても様々じゃないですか。

例えばですけど、肌の色によって白人・黒人・黄色人といった具合に分類されますよね?

これもまた「分化」によるものです。

…という訳で、この「分化」という概念をFF7に当てはめて考えてみようと思います。

元々、古代種という単一の種族がいた。

その中で「①旅を続けた古代種」と「②旅を放棄した古代種」の2つに「分化」した。

こうして「②旅を放棄した古代種」は、身を寄せ合って集団なり集落なりを形成し、その場所で生活していくことを選んだ。

そのような環境の中で「②旅を放棄した古代種」は世代を重ね、やがて「星読み」の能力を失い、ついには古代種と異なる種族と呼んでも差し支えないような存在になった。

そして、空からジェノバが降ってきた2000年前の時点では、もはや古代種とは別種の人類として地上で生息していた。

それこそが、セフィロスの言葉を借りるならば「現生人類おまえたちの祖先」という訳ですね。

ユウ
ユウ

こうして見てみると、FF7世界の人類史は奥が深いな…

混血が進むと古代種としての能力は弱体化する

エアリスはイファルナ(=純血の古代種)よりも劣ると語る宝条

リメイク版でも宝条は同じような趣旨を発言をしている

先述した通り、古代種と現生人類はお互いに交配することが可能です。

そして、その結果としてエアリスというFFシリーズ屈指のヒロインが誕生しました。

しかし、これまた繰り返しになりますが、エアリスは古代種の血を“半分”だけ引いている混血児です。

そのような混血児であるが故に、エアリスが有している古代種としての能力は高くないことが示唆されています。

実際、FF7の序盤で宝条が「純血の古代種であるイファルナより、混血の古代種であるエアリスは能力的に劣る」という趣旨の発言をしていますからね。

つまり、エアリスは古代種としての血が薄くなっている分、イファルナと比較すると「星読み」の精度が落ちるということなのでしょう。

これもまた、リアルの人類史に通じる要素です。

ある種族に、別の種族の血が混じることで、本来であれば受け継がれていたであろう能力が発現しにくくなっていく。

純血よりも、ハーフ(1/2)。

ハーフよりも、クォーター(1/4)。

クォーターよりも、ワンエイス(1/8)。

…といった具合に、古代種に現生人類の血が混じれば混じるほど、古代種の特性とでも言うべき「星読み」の能力は衰えていくと考えられます。

ユウ
ユウ

古代種の遺伝子がどれくらい強いのかは知らないけど、エアリス関連の描写を見る限りだと“優性な遺伝子”という印象は受けないな…

もし仮にですが、エアリスがセフィロスに殺されることなく生存したとしましょう。

そして、エアリスがクラウドと結婚して子供が生まれたとしたら、その子供は古代種の血を1/4だけ受け継いだクォーターということになります。

当然ながら、古代種だけが可能とされている「星読み」については、エアリスよりも不得意になる可能性大です。

そう考えてみると、FF7世界で古代種の血を引く人物がエアリスだけになってしまった時点で、古代種は“種”として滅びる運命にあった訳です。

エアリスが次世代に命を繋いだところで、その子供が子孫を残すためには、否が応でも現生人類と交わるしかない。

そうなれば、古代種の血はどんどん薄くなっていく。

1/8、1/16、1/32、1/64、1/128…といった流れで、最終的には限りなくゼロに近い状態となる。

そうなった時、FF7世界からは「星読み」を行える人間が完全に消滅し、“種”という意味では現生人類と同化する。

結局のところ、どう足掻いても古代種は滅亡するしかなかったという訳です。

セフィロスがエアリスを殺そうが、殺すまいが、“種”としての命運はとっくに尽きていた。

このような無常感もまた、FF7というゲームの魅力なのかもしれません。

ユウ
ユウ

だからと言って、セフィロスがエアリスを殺しても良いという理由にはならないがな!!

FF7はエアリスが死亡するからこそ“名作”との評価を得たのではないか?

最後に:現生人類が古代種の能力を受け継いでいても不思議ではない

大昔に栄えていた古代種の遺伝子は、今でも現生人類の中に息づいている…かも?

原作版にせよ、リメイク版にせよ、FF7世界における古代種はイファルナとエアリスの二人だけしか登場しません。

しかし、FF7世界における人類史を考えると、現生人類が多かれ少なかれ「星読み」の能力を受け継いでいたとしても、何ら不思議ではありません。

実際のところ、原作版FF7ではマリンやブーゲンバーゲンが死者の声(=思念?)を感じている描写がありますからね。

FF7のエンディングでマリンは死者(=エアリス)の気配を感知している

あまり知られていないけどブーゲンハーゲンも「古代種の意識」を感知している描写がある

マリンとブーゲンバーゲンについて、彼らが古代種であるという決定的な証拠はありません。

…が、この2人は僅かながらに古代種由来の「星読み」の能力を持っているのかもしれません。

もしかすると、何らかの拍子に“先祖返り”でも起こしたのでしょうか。

“先祖返り”とは、別名「帰先遺伝」または「隔世遺伝」とも呼ばれる現象ですが、人類史においては可能性こそ低いものの、一定の確率で起こると言われています。

何れにしても、現生人類が古代種から分化した生物種である以上、それほど不思議な話ではない訳です。

先ほどは古代種の生き残りがエアリス一人となった時点で、古代種は“種”として滅びる運命にあるなどと書いた筆者ですが…

マリンにせよ、ブーゲンバーゲンにせよ、公式からは明言されていないだけで、彼らが古代種の血(=遺伝子)を色濃く受け継いでいる可能性は十分にあるのです。

ユウ
ユウ

ちなみにですが、僕は「マリン古代種説」を信じている派です!

【FF7】『マリン古代種説』の真偽について徹底検証してみた

2024年にFF7リバースが発売したことで、ブーゲンハーゲンは古代種の血を受け継いでいることが確定しました!
詳細については下の記事にまとめてあります!

【FF7】『ブーゲンハーゲン古代種説』の真偽について徹底検証してみた

そして、最後にもう一つだけ古代種関連の描写について触れたいと思います。

実はFF7リメイク版において、何と宝条が未知の古代種の存在についてほのめかしている場面があります。

誤解を避けるために補足させていただきますが、これはイファルナ・エアリス以外にも古代種がいることを想定した上での発言です。

古代種の繁殖に関する展望を語る宝条

注目すべきは、宝条が望みは薄いという語句を使っている点です。

(実験的な意味で)エアリスとの交配相手として相応しい「古代種の男」について言及した宝条博士。

下衆ゲスの極みのような思考丸出しで胸クソ悪くなるシーンですが、FF7世界の人類史を考えると、これは非常に興味深い場面でもあります。

もしかしたら自分たち(=神羅カンパニー)が知らないだけで、実は世界のどこかに未知の古代種が存在しているかもしれない。

事実、最後の純血古代種であるイファルナは、アイシクルロッジという極寒の地でひっそりと暮らしていた訳だし。

そのイファルナにしても、敢えて泳がせておいたガスト博士が彼女に接触したからこそ、その存在を認識するに至った訳だし。

そんな過去の経緯を考慮すると、古代種の男を見つけ出すことは「不可能」ではなく「望みは薄い」と表現する方が適切である。

…なんてことを宝条は考えていたのではないでしょうか?

ユウ
ユウ

宝条は人間的にはマジで救い難いクズだけど、科学的な視点には長けているからなぁ…

この言葉尻だけを捉えると、FF7世界では屈指の頭脳を持つ宝条ですら「古代種が完全に絶滅したと決め付けるには早計である」と考えていたことが窺えます。

FF7の世界には、イファルナ・エアリス以外にも“古代種の末裔”と呼んでも差し支えない人間が生き残っている。

その可能性が、リメイク版にて改めて示唆された訳です。

では、イファルナ・エアリス以外の“古代種の末裔”とは、具体的には誰を指しているのか?

その候補としてはマリンやブーゲンバーゲンが有力なんですけど、その点については別の機会に検証&考察してみたいと思います。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!

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