二次創作小説

キングダムハーツ(長編小説)

【長編小説】ノーバディの運命 第7話:予期せぬ発見

謎の洋館ロクサスとリクは、目の前の洋館を改めて観察してみた。かなり古ぼけている感じで、とても人が住んでいるようには見えない。外壁もかなり汚れており、長い間放置されているような印象を受ける。門の部分描かれている抉れた逆ハート型の紋章——機関の...
キングダムハーツ(長編小説)

【長編小説】ノーバディの運命 第6話:相容れない者たち

語りかける声自分の体が——そして意識が、暗く冷たい淵へと沈み込んでいくのがわかる。何も無く、誰も居ない——そんな場所へと堕ちていく感覚だった。もうじき、こんな風に何かを感じるも考えることも出来なくなる。存在することすら許されないノーバディが...
キングダムハーツ(長編小説)

【長編小説】ノーバディの運命 第5話:迫害

虚しい戦いロクサスは4体いるダークサイドのうち、一体に向かって両手のキーブレードを投げ付けた。そのダークサイドは不意を突かれて致命傷を負ったのか、音を立てて地上へと落下し、そして消滅した。残り3体のダークサイドのたちのうち、ロクサスの存在に...
キングダムハーツ(長編小説)

【長編小説】ノーバディの運命 第4話:負の遺産

“闇”を生み出す機械賢者アンセムが追放される以前——つまり10年以上も前に作られた可能性があるソウルイーター。仮にそうだとして、一体誰が目の前にあるソウルイーターを作ったというのだろうか?「少なくとも、そのソウルイーターは賢者アンセムがこの...
キングダムハーツ(長編小説)

【長編小説】ノーバディの運命 第3話:犯人の行方

ソラとの会話ソラは、妙にニコニコしながらロクサスとナミネのことを見比べている。「もう日も暮れそうなのに、二人で何してたんだ?ん?ん~?」キーブレードの勇者であるソラは、普段はごく普通の少年である。しかし、彼は時々ではあるが周囲の人間を意味も...
キングダムハーツ(長編小説)

【長編小説】ノーバディの運命 第2話:浜辺での邂逅

この日、ナミネは朝からカイリの看病をしていた。今朝になって、カイリが突然高熱を出したのである。普段から活発なカイリが体調を崩すことは珍しい。さらに都合が悪いことに、この日はデスティニーアイランドの村長夫妻が不在であった。そのような事情があり...
キングダムハーツ(長編小説)

【長編小説】ノーバディの運命 第1話:事件

12個の墓標が並ぶ小高いサンセットヒルの丘。少年は一人でその場所を目指して、トワイライトタウンの街中を歩いていた。少年が過去の戒めとして着ている黒いコートの裾が風になびく。「なんだか……すごく久しぶりって気がするな」少年の独り言が風に流され...
キングダムハーツ(シリアス系)

光と闇の対話ーアクア ver.ー

本作は【光と闇の対話ーヴァニタス ver.ー】の内容をアクア視点で描いたものです。大義と迷いキーブレード墓場での決戦後、私とヴェントゥスは星の海を漂っていたところをミッキーに助けられた。それは私にとって、不幸中の幸いだった。その後、ミッキー...
キングダムハーツ(シリアス系)

光と闇の対話ーヴァニタス ver.ー

本作は【光と闇の対話ーアクア ver.ー】の内容をヴァニタス視点で描いたものです。享楽の終わり生誕の瞬間から、自分の中で満たされない『何か』があった。だから、俺は飢えていた。この空虚な心を満たしたい———。その渇望は、やがて破壊や暴力という...
キングダムハーツ(ギャグ系)

勇者の反省会

光と闇の勇者が本編を振り返る某デスティニーアイランドの本島で人気を博している、お洒落なカフェ『パオプ』。そのカフェのテーブル席に二人の少年が座っている。彼らの名前はソラとリク。伝説の鍵『キーブレード』に選ばれた勇者であり、世界を救った英雄で...