FF16の“シリアスな笑い”を催す場面について語りたいッ!!

FF関連

こんにちは、FF大好きなユウです!

FFという作品には決して欠かせないモノ。

それは一体何でしょうか?

ストーリー、バトルシステム、そして魅力的なキャラクターたち…

それらは勿論、大切だと思いますよ。

しかし!!!

長年に渡ってFF作品をプレイしてきた僕にとって、それらと同じくらい大切に思っている要素があります。

それはシリアスな笑いです!!

基本的に重厚なストーリーが多いFF作品群ですが、その中でも最新作であるFF16は特に重くてダークな物語で有名です。

そんな大人向けの作風で知られるFF16にも“シリアスな笑い”は存在します!

詳しくは後述しますが、マザコンなバルナバス王であったり、小物臭がヤバいラスボスだったり、とにかく枚挙に暇がありません。

ユウ
ユウ

この展開、制作スタッフはプレイヤーを笑わせたいと思っているに違いない!

…などと思うくらいにはツボに入るシーンが複数ありました。

ところで、シリアスな笑いとは何でしょうか?

簡単に言うと“シリアスなのになぜか笑ってしまうシーン”を指す言葉です。

(※詳しく知りたい人はこちらのページをご覧ください!)

歴代のFF作品に負けず劣らず、ネタ的な要素を追求してくれたFF16はマジで面白かったです。

そんなFF16の“シリアスな笑い”について、この記事では存分に語らせて頂きます!

この先の記事内容にはネタバレが大量に含まれています。FF16未プレイの方は、自己責任で閲覧をお願いします!

FF16の“シリアスな笑い”

FFというゲームは“笑い”があってこそ楽しめます。

好くなくとも、少年時代からFFをプレイしている僕はそう思っています。

そして、その笑いとはネタと言い換えることも出来ます。

具体的な例を挙げるなら、FF4に登場するゴルベーザの迷台詞であるいいですとも!とかですかね。

他にはFF5のエクスデスが叫ぶ「カメェェェ!!」とか、FF8のサイファーの断末魔である「ぎにゃああああ!!」とか、FF15のノクティスが呟いた「やっぱ辛ぇわ」とか。

台詞以外だったら、FF10のアーロン(35歳)が脇毛無しのツルツル状態だったりとか。

ユウ
ユウ

アーロンが無毛状態の脇を披露するムービーは今見ても笑えます!

これらのネタ的な描写こそ、まさに“シリアスな笑い”の最たる例です。

こんな具合にネタに事欠かないゲームであるのがFFであり、そんなネタ的要素に溢れているからこそ、今でも多くのプレイヤーたちに愛されている作品だと言えます。

そんなFF作品ですが、正当なナンバリング作品であるFF16にもネタ的なシーンが多数登場しました。

その中でも、個人的にツボだったシーンがこちらです。

①炎魔法を連発するジョシュア
②恋愛脳なフーゴ
③マザコンなバルナバス王
④小物臭が漂うアルテマ
⑤最終決戦の“くたばれパンチ”

特に、バルナバスやアルテマに関してはマジで笑わせてもらいました。

あのキモさや滑稽さを表現できるのは、PS5という高性能なゲーム機だからこそ芸当ですね。

そんな“シリアスな笑い”を提供してくれたFF16というゲームには、これまたネタ的な意味で“素晴らしい”と言えます。

それでは、各々のシーンについて語っていこうと思います!

① 炎魔法を連発するジョシュア

青年期編のラストでアルテマが初めて姿を見せた際、颯爽と現れてクライヴを救ったジョシュア。

このシーン自体はBGMも相まって感動的な雰囲気を出しているのですが、僕個人として一箇所だけ笑ってしまったシーンがありました。

それが炎魔法の連発シーンです!!!

ファイア・ファイラ・ファイガ・ファイジャと声高に唱えるジョシュア。

その姿を見ていて、ジョシュアには悪いですけど滑稽なものを感じ取りました。

…と言うか、絶妙にダサい。

ユウ
ユウ

魔法名を言いながら魔法を放つのって、こんなにダサいんだな…

…などと思うくらいには、TV画面の前で苦笑いしてしまいました。

如何せんジョシュアが真剣な表情をしているものだから、余計に可笑おかしく思えてなりません。

少なくとも、格好いいとは微塵も思いませんでした。

まあ、そんな炎魔法の連発シーンも、ネタ感があって僕は好きです。

ユウ
ユウ

後述するバルナバスやアルテマと比較すれば、ジョシュアのネタ度は決して高くないですけどね!

② 恋愛脳なフーゴ

作中の中盤でクライヴと一対一の死闘を演じたフーゴ。

お互いに「死んで償え!!」と叫びながら戦いの火蓋が切られことで、FF16の中でも屈指の燃える場面として印象に残っているプレイヤーも多いのではないでしょうか?

そんな魅力的な悪役を演じてくれたフーゴですが、これまたプレイヤーならば知っての通り、実はかなりの恋愛脳です。

ベネディクタを好いているフーゴは、筋骨隆々としたゴリラのような見た目に似合わず、ある意味では“愛”に殉じるという最期を遂げます。

僕が個人的に面白可笑しく思えてならないのは、まさにその点にあります。

フーゴ本人はベネディクタにご執心であり、作中の描写から察するに肉体関係を持っていることは明白です。

しかしながら、ベネディクタにとっては任務の一環でフーゴと関係を持っているに過ぎません。

これは詰まるところ、ウォールード王国陣営が都合よくフーゴを利用するための策略なんですよね。

…が、フーゴときたら脳ミソまで筋肉で出来ているのか、その策略には全く気付いていません。

それどころか、ベネディクタにとって性愛的な意味での本命はバルナバス(あるいはシド)であり、フーゴなんて歯牙しがにもかけていません。

実際、フーゴが居ない場所では彼のことを散々ディスっていますからね。

フーゴ本人には「愛してる」などと囁いているが…

裏ではディスりまくっているベネディクタ姐さん

ベネディクタとしては、内心ではフーゴのことを自分に骨抜きにされた馬鹿男くらいにしか思っていない訳です。

このように、ベネディクタの策略(=色仕掛け)も見抜けずにウォールード陣営に利用されまくっているフーゴは、作中でも屈指の道化ピエロなんですよね。

ベネディクタを殺害した(…と思い込んでいる)シド一派に対して暴虐の限りを尽くし、それでもなお復讐心が収まらない辺りも、フーゴの道化ピエロ要素に拍車を掛けています。

そんな哀れな道化ピエロだからこそ、その台詞の一つ一つが可笑しく思えてなりません。

特に、ロザリス城でのクライヴとのタイマン戦で「ベネディクタは俺の傍らに立ち、二人で理想郷を作るはずだったンだ!!」と叫ぶ場面はヤバいです。

ユウ
ユウ

おいおい…お前は騙されているんだよ!

どんだけ恋愛脳なんだよ!!

…といった具合に、怒り狂うフーゴの姿にはツッコミどころ満載といった感じでして。

笑ってはいけないシーンなのに、ジワジワと笑えてくるんですよね。

1週目はそうでもなかったのですが、2週目以降は哀愁が漂う筋肉バカとしか思えなくなりました。

まともな恋愛経験があれば、ベネディクタの嘘くらい見抜けそうなものなんですけどね…

これはフーゴが馬鹿過ぎるのか、ベネディクタの色仕掛けスキルが高過ぎるのか。

どちらにせよ、フーゴはネタ的な意味でも魅力溢れる悪役だったと思っています!

③ マザコンなバルナバス王

作中を通じて2回も全裸シーンがあるバルナバス王。

1回目はベネディクタとの情事だから大して違和感は無かったものの、問題は2回目の全裸シーンです。

FF16プレイヤーなら知っての通り、ここでバルナバスが会話している相手はアルテマです。

全裸になっている意図は不明ですが、アルテマはベネディクタ&フーゴに姿を変えてバルナバスに指示を出しています。

この時点で妙ちくりんなシーンだと思っていたのですが、その後に威厳溢れるバルナバス王のスキャンダルが明らかになります。

アルテマが黒髪の美人に姿を変えた矢先、バルナバスがその女性に抱きついたではないか。

ユウ
ユウ

こいつは新キャラだな…

もしかして、バルナバスの恋人かな?

…などと思っていた矢先、耳を疑うような台詞が!!

“ああ 母様”

おいおい、ちょっと待て。

さっき「母様」と言ったよな?

この黒髪の美人は恋人とかではなく、血が繋がった母親なのか?

…ということは、つまり???

おまえ、マザコンだったのかーー!!!!

ユウ
ユウ

うわっ…マジかよ……!!!

…みたいな感じで、初回プレイ時は苦笑いしました。(汗)

この問題シーンなのですが、なまじ母親が美人なだけに、余計タチが悪いように思えます。

母親に抱きつき、恍惚とした表情を浮かべる中年男。

しかも、両者とも全裸で。

そう、全裸で!!!

もうね、ドン引きですよね。

マザコンの極致みたいなシーンであり、失笑を禁じ得ません。

FFシリーズで有名なマザコンと言えば、FF7のセフィロスが有名ですが…

あれだけ「母さん」と連呼しているセフィロスですら、ここまでのキモさは持ち合わせていません。

しかしバルナバスの場合、このキモさが一周回って“面白い”と思えるのだから不思議なものです。

実際のところ、その後のバルナバス登場シーンではまたマザコンが何か言ってやがる…としか思えず、僕は画面を見ながら苦笑いするばかりでした。

どれだけ格好いい台詞を吐いても、所詮はマザコンである…

序盤から暗躍し、クライヴ陣営とは終盤まで敵対し続けたバルナバス王。

作中で登場するドミナントの中では最強格であり、いわゆる“負けイベント”まで用意されている優遇キャラクターなのに、実はマザコンだったなんてプレイ前に誰が予想できたでしょうか。

ベネディクタといい、ハールバルズといい、ウォールード王国勢は明確な悪役ヴィランとして描かれていますけど、その親玉である国王が重度のマザコンだったとは。

FF16は発売前から大人向けのFFと宣伝されていましたが、このバルナバスのキモさ&面白さは“大人”でないと理解できないと思います。

④ 小物臭が漂うアルテマ

青年期編のラストで登場し、その後も随所で暗躍し続けたアルテマ。

クライヴを付け回し、ジョシュアを苦しめ、ディオンに親殺しのとがを背負わせ、バルナバス(=ウォールード王国陣営)を利用するなど、敵味方を問わず多くのドミナントたちを翻弄し続けました。

名実ともにFF16の黒幕かつ元凶であり、クライヴのみならずアルテマ打倒に燃えたプレイヤーは多いことでしょう。

しかし…しかしです!!

見た目といい、口調といい、初登場の場面から“得体の知れない怪物感”があったアルテマですが…

なぜか最終決戦の際に著しい小物化を遂げます!!

「おのれ!!!」「くそぉぉ!!!」などという使い古された台詞を吐きながらクライヴを罵る姿は、そこら辺にいるチンピラのような雑魚キャラを彷彿とさせます。

仮にもヴァリスゼアにて人類創造を行った“神”なのに、これらの台詞のせいで小物感が一気に増しました。

同じFFシリーズで神系統のラスボスと言えば「FF13ライトニングリターンズ」に登場する「ブーニベルゼ」が該当します。

ですが、ブーニベルゼは劣勢になっても神らしい態度や口調を維持していました。

その一方で、アルテマの方はどうでしょうか?

あまりにも俗物っぽいと言いますか、とにかく小物臭さが否めません。

ユウ
ユウ

うわっ…こいつ神のくせに完全にブチ切れてるよ…

…みたいな感じで、頭に血が上り切っている姿には哀愁すら漂っています。

“神”としての風格も、ラスボスの威厳も、本っっ当にどこ吹く風の状態です。

これが人間系統のラスボス(例:FF6のケフカとか)ならば、ある意味では納得の演出です。

…が、神系統のラスボスにしては、やっぱりお粗末な印象が拭えません。

そして、後述するくたばれパンチによる鉄拳制裁を食らったおかげで、後世に語り継がれるほどのネタ感溢れるラスボスとしてFFシリーズの歴史に名を刻むのでした。

⑤ 最終決戦での“くたばれパンチ”

FF16とは、その名が示す通りFFの正統なナンバリング作品です。

奇をてらうようなナンバリング外の作品ではありません。

そんなFFのナンバリング作品で、ここまでネタ感が溢れる最終局面が拝めるなどと、一体誰が予想したでしょうか?

剣でもなく、魔法でもなく、まさか拳で止めを刺すとは。

いや、百歩譲って拳で戦いの幕を下ろしたこと自体は認めても良いです。

ここで僕が言いたいのは、この一連の流れがあまりにもネタ過ぎるという点です。

実はFF7CCのパンチ系統の技でもカンストダメージを叩き出せる技が存在するのですが、どう考えてもネタ感はこちらの方が圧倒的に上です。

ついでに言うと、パンチがヒットする直前にクライヴが叫ぶ「くたばれ」というセリフもネタ感があります。

誰が呼んだか、その名はくたばれパンチ

ダメージ数は、堂々たる999,999ときた。(←カンストしている…)

数値だけを見れば、召喚獣に顕現している時と同じくらいです。

…と言うか、歴代のFF作品の中でも屈指の高数値です。

ユウ
ユウ

人間状態のパンチ一発で、これだけの火力を叩き出すとは…!!

ミュトスを通り越してロゴスの領域にまで至ったクライヴの強さがなせるわざなのか、それとも制作スタッフによる何らかの意気込みなのか、それは定かではありません。

…が、クライヴの、そしてプレイヤーの怒りを込めた鉄拳が炸裂したのは良いとしても、些か“やり過ぎ”な感は否めないです。

“ムカつく奴をぶっ飛ばす!!”

…という描写という意味では、確かに単純明快かつスカッとします。

しかしながら、パンチ時のボタン連打の最中にアルテマの表情が徐々に歪んでいく一連のシーンは、感動カタルシスよりも先に笑いを催すときた。

先述した通り、最終決戦の最中にアルテマから“得体の知れない怪物感”が失われて小物化した影響も相まって、初見時から笑わずにはいられませんでした。

ユウ
ユウ

この場面を見て笑わずにいられたプレイヤーが果たして何人いるでしょうか…?

最後に:FF16よ…笑いと感動をありがとう!!

ここまでネタがどーのこーのと語ってきた僕ですが、FF16自体はダークで重厚な作品だと思っています。

主人公のクライヴはFFシリーズの中でも屈指の苦労人ですし、その弟であるジョシュアもまた悲惨な人生を歩んでいます。

その他の主要キャラクターたちもシドを筆頭にどんどん死んでいくし、奴隷階級であるベアラーへの差別も凄惨極まる描写ばかり。

FFシリーズ史上最恐の悪女との呼び声も高いアナベラの暗躍も相まって、序盤から終盤まで血生臭い雰囲気が絶えません。

そんな作風のFF16だからこそ“シリアスな笑い”が際立つのかもしれませんね。

ユウ
ユウ

むしろ“シリアスな笑い”が随所に溢れているからこそ、気分が滅入ることもなく最後までプレイできたとも言えます!

世間では召喚獣バトルが映画並みのクオリティでヤバいだとか、映像技術に関する情報が注目されている傾向が見受けられるFF16ですけど、僕個人としては笑いを催すシーンも良い意味でヤバいと思っています。

映像美を活かした笑いを演出するという意味では、FF16は新しいチャレンジを成し遂げたゲームだと言えるでしょう。

何はともあれ、このような笑いを提供してくれたFF16には感謝するばかりです。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!

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