FF7リバースのエアリス死亡描写が中途半端でモヤモヤするぞ!!(ネタバレ注意)

FF関連
本記事にはFF7リバースのネタバレが含まれていますので、閲覧は自己責任でお願いします。

こんにちは、FF大好きのユウです!

ようやく、ようやくFF7リバースをクリアしました!

エンディング到達時のプレイ時間は、何と103時間でした。

前評判と違わず、とんでもないボリュームのゲームであり、サブクエストを含めて寄り道ばかりしている筆者は中々メインストーリーが進行しないという体たらく。(汗)

ネット上ではスクエニ史上最高傑作との呼び声も高く、昨今のFF作品の中では比類なき完成度であるのは明白です。

筆者自身も、FF7リバースは“神ゲー”と呼んでも差し支えない出来だと思っています。

しかし、FF7リバースを褒めちぎっている筆者にも、このゲームについて唯一擁護できない点があります。

それが、この記事のメインテーマであるエアリスの生死についてです。

ユウ
ユウ

他にFF7リバースの不満点を挙げるとしたら、ミニゲームが多過ぎてストーリーのテンポが損なわれている点かな…

FF7リバースのストーリーは、忘らるる都までである。

つまり、原作版FF7でエアリスが死亡した場面までである。

これはFF7リバースが発売する前の段階で制作スタッフによって公言されていたことから、文字通り“エアリスの生死”が今作最大の注目ポイントでした。

リメイク作品では、エアリスが生存する展開となるのか?

それとも、原作通りにエアリスは死亡してしまうのか?

エアリスには生存してほしい派閥と、原作通りに死亡してほしい派閥。

どちらも正しく、それでいて真っ当な意見だと思います。

だからこそ、FF7リバースの発売直前はエアリスの生死を巡って様々な意見が交わされていました。

ご多分に漏れず、筆者もまたエアリスの生死に注目していたプレイヤーの一人です。

そして、満を持してFF7リバースが発売され、そしてようやくエンディングを迎えた筆者ですが…

何だ、この中途半端な描写は?

感動も、絶望も、何もありゃしない。

これでは、ただ単に混乱しただけ。

…というのが、筆者の率直な感想です。(汗)

ネット界隈を見渡しても、今作で描かれたエアリスの生死については、まさに賛否両論といったところですね。

かくいう筆者自身は、“賛”よりも“否”に寄っている意見の持ち主です。

そこで、本記事ではエアリスの運命を見届けた上での感想について、心の赴くままに書き綴ってみました。

ユウ
ユウ

FF7リバースの結末に満足している人は、今ここでブラウザバックすることを推奨します!

初めに:筆者はエアリスが嫌いな訳ではない!しかし…

まず初めに、エアリスに対する筆者の気持ちについて綴ろうと思います。

筆者個人としては、エアリスの生死について深い拘りはありませんでした。

FF7リバースで生存するにせよ、死亡するにせよ、プレイする側としては納得できるような理由と描写が揃っていれば、どちらの展開でも構わない。

むしろ、生存するのか、死亡するのか、FF7リバースでエアリスはどのような結末を迎えるのか。

その点に関しては、先が読めないということも相まってワクワク感すら抱いていました。

ただ、ここで誤解しないでほしいのは“筆者はエアリスのことが嫌いな訳ではない!”ということです。

エアリスというキャラクター単体で見れば、むしろ大好きです。

ですから、原作版FF7に沿ってFF7リバースでもエアリスが死亡することを切に願っていた訳ではありません。

しかしながら、原作版FF7はエアリスが死亡するからこそ感動するストーリーであるのも事実です。

ストーリー中盤にて、何の前触れもなくセフィロスの凶刃に貫かれ、そして絶命したエアリス。

クラウド一行のみならず、プレイヤーにまで精神的ダメージを与えるという鬱展開。

その後、エアリスの真意(=ホーリーの発動)を知るクラウド一行。

そのような過程を経て、エアリスの遺志を継ぎ、セフィロス打倒を誓う終盤のストーリー展開はマジで神がかっていました。

ユウ
ユウ

原作版をリアルタイムでプレイした思い出補正を差し引いても、あの展開は鳥肌ものだと今でも思っています!

FF7はエアリスが死亡するからこそ“名作”との評価を得たのでは?

だから、筆者としてはエアリスの生死そのものよりも、ストーリーとしての完成度の方に期待していました。

もし原作版に準拠してエアリスが死亡するのなら、現在の最新技術で最大限の絶望感&喪失感を演出してほしい。

もし新しい路線開拓でエアリスが生存するのなら、原作版の絶望感&喪失感を吹き飛ばすほどの感動を与えてほしい。

これこそが、FF7リバースが発売する前の、いや、FF7リバースのエンディングを迎える前の、筆者の偽らざる気持ちでした。

しかし、現実はどうか?

生きているのか、死んでいるのか、よく分からない表現。

生命の重さが感じられない、何とも中途半端な描写。

プレイヤー目線で感じるのは、絶望でも感動でもなく、単なる混乱。

これは筆者にとっては耐え難いことであり、最終的にはFF7リバースというゲームにおける最大の不満点となってしまいました。

原作版を尊重して、死なせるなら死なせる。

新路線を目指して、生かすのなら生かす。

中途半端なことをするくらいなら、上記のどちらかに振り切って欲しかった…というのが率直な感想です。

ユウ
ユウ

後述するクラウドの名台詞や水葬シーンやカットされたのも不満のタネです…

FF7リバースでのエアリス死亡シーンに関する感想

この上なく筆者を混乱させたクラウド&エアリスの二人

先述した内容とも重複しますが、敢えてもう一度書かせてもらいます。

正直に言うと、エアリス死亡~エンディングまでの流れについて、筆者はどちらかと言うと否定的な意見を持っています。

ユウ
ユウ

まずは、その点についてお詫びしておきます…(汗)

初回プレイでは凄まじく興奮した部分こそあれど、全体を通じて見るとどうしても辛口な評価をせざるを得ない。

中途半端なモノが嫌いな筆者としては、もうそれ以外に言いようがありません。

一体、なぜスクエニはこのような展開にしたのか?

スクエニ社内で死亡派・生存派とで決着が付かなかったのか?

あるいは、エアリスファンの暴発を恐れて忖度でもしたのか?

まあ、この辺りのことをいくら考えても仕方ないのですが…

まずは、エアリス死亡~エンディングにおける初見時の感想を綴っていこうと思います。

セフィロスの刀を弾き飛ばしたクラウドを見て超興奮した!

ホーリー発動のために祈りを捧げるエアリス

原作版FF7よろしくといった感じで、エアリスに斬りかかろうとするクラウド。

原作ではセフィロスの意志によって操られる感じだったけど、FF7リバースではフィーラーが一枚噛んでいるかのような表現がされている。

だが、そんなことはどうでも良い。

この場面、原作版FF7に沿って考えれば、クラウドがエアリスを斬殺する訳がない。

問題は、クラウドが思い止まった後の場面だ。

ユウ
ユウ

まあ、原作版FF7とは違ってクラウドがエアリスを殺すことになっていたら阿鼻叫喚の地獄だっただろうけど…

そして、ついに“あの時”がやってきた。

原作版FF7と全く同じ姿勢で、上空から降ってくるセフィロス。

今回もエアリスを背面から刺す気満々の顔をしてやがる。

ゲーム的な技名で言うと獄門ごくもん(別名:エアリス斬り)をブチかますこと待ったなし。

不吉の象徴とでも呼ぶべき、黒い羽根が舞い落ちる…

案の定、セフィロスが降って来やがった!!(黒い羽根と共に)

原作版と同じく今作でもエアリスを刺殺する気MAXのセフィロス…

ユウ
ユウ

うあああああ!!!

ついに来やがったぁぁぁ!!!!

…などとTV画面の前で狼狽える筆者。

原作版FF7の惨劇が繰り返されてしまうのか?

それとも、原作とは異なる新しい展開が待っているのか?

不安と期待が高まる中、セフィロスの凶行を止めるべく横薙ぎの斬撃を繰り出すクラウド。

原作版と同じようにエアリスを見殺しにはするな!クラウド!!

お前がエアリスの運命を変えるんだ!クラウド!!

クラウドの剣がセフィロスの刀に当たった!!!

それにしても、相変わらずムカつく笑顔を浮かべているセフィロス…

クラウドよ…セフィロスの凶行を防げるのはお前しかいない!!

どこかで見た構図だと思ったら、アレだ。

発売直前のPVで一瞬だけ映っていたアレだ。

しかし、もはやそんなことはどうでも良い。

ユウ
ユウ

よし!!

良いぞクラウド!!

何とかしろぉぉぉ!!!!

…などと、いい歳してTV画面の中にいるクラウドに向かって呼び掛ける筆者。

いや、マジでこの時は叫びました。

それこそ、スポーツ観戦していて贔屓のチームを応援するくらいの勢いで。(汗)

FF7リバースのプレイ前は、エアリスの生死について拘っていなかった筆者ですが…

エアリスに迫るセフィロス凶刃を防ごうとして奮闘しているクラウドを見ていたら、自然と「今度はエアリスを救ってくれ!!」と願っている自分がいました。

そして数秒後、筆者の祈りに応えるかの如くセフィロスの刀を弾き飛ばしたクラウド。

あと一押し…あと一押しだ!!頑張れクラウド!!!

防いだ!ついにセフィロスによるエアリス殺害を防いだ!!

ついに…ついにエアリスの運命が変わる日が来たのだ!!!

宙に舞ったセフィロスの愛刀・正宗が、地面に刺さる。

そして、エアリスは無傷のまま。

これは即ち、エアリスの命が救われたことが確定した瞬間でもあった。

この一連のシーンを見て、筆者の興奮度合いは完全にリミットブレイク状態でした。

これは、決して誇張などではありません。

FF7リバース全編を通じて最も興奮したのは、このセフィロスの刀が弾き飛ばされたシーンでしたので。

ユウ
ユウ

うおおおおおおぉぉッッ!!!!!

…などと、この場面ではガチで叫んだことを鮮明に覚えています。

(夜中だったので、近所迷惑じゃなかったかな…)

往年のFF7ファンであるからこそ、クラウドがエアリスの運命を覆したことに熱狂したのです。

それと同時に、FF7リバースでは“エアリス生存”の方向に舵取りしてきたことも秒で理解しました。

エアリスが生存するなら、今この場でホーリーが発動するのか?

いやいや、まだメテオが発動した訳でもないのに、ホーリーが先に発動したらどうなるんだ?

まさか、ホーリーが発動するまでエアリスを守りながらセフィロスと戦う流れか?

…みたいな感じで、ほんの数秒で様々な妄想をしてしまった筆者。

しかし、その妄想は全くの無意味でした。

結局のところエアリスを救えなかったという絶望感がヤバい

一見すると救われたように思われたエアリスだが…

何だか様子がおかしいぞ…

一体なぜ、血溜まりが…?

エアリスが救われたと安心したのも束の間、何やら不穏な空気が漂い始めたではないか。

地面に刺さったセフィロスの刀。

そこに広がる、赤黒い色の水溜まり。

これは、どう見ても血ではないか。

ユウ
ユウ

自分は一体、何を見ているんだ?

何かのバグか?

いやいや、そんな筈があるか。

ジェノバ細胞が見せる、いつもの幻か?

いやいや、見たところそんな感じではなさそうだ。

だったら、一体何なんだ?

…などと困惑する筆者の前で、より衝撃的な光景が。

ちょっと待てよ…なぜセフィロスの刀が血塗れになっているんだ?

これって、実はセフィロスの刀でエアリスが刺されたってことか?嘘だろ?

クラウドも「え?何で?」みたいな表情をしているじゃないか…

なぁ、エアリスよ…なぜ目を閉じるんだ?

ああ、原作版と同じく髪留めから白マテリアが…

白マテリアの落下と同時に神曲「エアリスのテーマ」が流れ出す…

結局のところ、原作版FF7と全く同じ展開になったぞ…

血塗れの刀を携え、ニヤリと笑うセフィロス。

今までで最大級の邪悪さを醸し出している、まさに下衆ゲスの極みのような笑顔。

その数秒後、目を閉じながら崩れ落ちるエアリス。

そして、原作版FF7よろしくといった感じで、水中へと転がり落ちていく白マテリア。

何だ、これは?

何が起こっている?

だって、さっきクラウドがセフィロスの刀を弾き飛ばされただろ?

なのに、なんでエアリスは倒れてんの?

…と言うか、これってエアリスは死んだってこと?

結局、原作版FF7と同じで、エアリスが死ぬ運命は覆せなかったってこと?

だったら、さっきクラウドがセフィロスの刀を弾き飛ばしたシーンは何だったの?

エアリスは救われたはずでは?

だったら、なんでエアリスは倒れてんの?

(※以下、思考のループ)

ユウ
ユウ

何だよ、これ…?

何なんだよ、これは…!?

脳の中で、情報処理が追い付かない。

何が起こったのかサッパリ理解できず、筆者は呆然としてTV画面を眺めるばかりでした。

唖然とするとは、まさにこのことか。

この場面、マジで「???」という状態だった…

よくわからんけど、結局のところエアリスは死んでしまったのか…

ヒロインを刺殺して悦に入るという、まさに悪役の鑑とでも呼ぶべきセフィロス

そうこうしている間に、セフィロスが高笑いし始めるときた。

クラウドのみならず、プレイヤーである自分までもが嘲笑われているような錯覚に陥る筆者。

そんな高笑いするセフィロスを見て、取りあえず分かったことが一つ。

結局のところ、原作版FF7と同じくエアリスの死は避けられなかった。

その事実を悟った瞬間の絶望感はヤバかったです。

クラウドの泣き顔が辛い…

エアリスの亡骸を抱き締めて涙を流すクラウドの姿も相まって、エアリスが原作版と同じく、儚くも死亡してしまったことを噛み締める筆者。

つまり、FF7リバースはエアリス生存路線ではなく、原作版を踏襲して死亡路線を貫いてきたという訳だ。

死亡路線となる可能性自体は覚悟していたので、それほど驚きはしなかった筆者ですが…

やっぱり、このリメイク作品でもエアリスが死亡する様を見せ付けられると、精神的には辛いものがありました。

クラウドの名台詞が無い…だと!?

かつて全国の青少年たちの涙を誘ったクラウドの名台詞

原作版FF7では、エアリスが絶命した直後にクラウドがこのようなことを言います。

これはFF7屈指の名台詞であり、かつて多くのプレイヤーたちの感情を揺さぶったものです。

エアリスがいなくなってしまう

エアリスは、もう喋らない

もう……笑わない

泣かない……怒らない……

俺たちは……どうしたらいい?

この痛みはどうしたらいい?

指先がチリチリする

口の中はカラカラだ

目の奥が熱いんだ!

引用:原作版 FINAL FANTASY Ⅶ より

この通称指チリ・口カラとも呼ばれる一連の台詞。

残念ながら、FF7リバースでは丸ごとカットされています。

大切なことなので、もう一度言いますよ。

丸ごとカットされています!!(泣)

確かにね、現在のリアルな画面でクラウドが「指先チリチリ」だの「口の中カラカラ」だの言ったら、一気に興醒めするかもしれませんよ?

だから、百歩譲って「チリチリ」や「カラカラ」の件はカットされても仕方ないとは思います。

しかし!!!

ユウ
ユウ

その前の「エアリスはもう喋らない 笑わない 怒らない」までカットする必要は無いだろう!!

…というのが、筆者の率直な感想です。

ここでも例のノイズ混じりの画面演出がされており、音声こそありませんがクラウドが何か喋っているような描写はあります。

でも、プレイヤー側に聴こえてくる台詞はセフィロスのものだけ。

だからこそ余計に腹立たしい。

FF7リバースの作中で幾度となく出てきたノイズ描写

この場面、クラウドが何かを喋っているのは間違いないのだが…

プレイヤー目線ではノイズが邪魔で仕方がない…

セフィロスは原作版と同じくクラウドを煽りまくっているのだが…

クラウド側の台詞は一切聴こえないとか誰得なんだ?プレイヤーへの嫌がらせか!?

セフィロスが言う「お前」はクラウドだけでなくプレイヤーも指して煽っているようにさえ思える…

エアリスが死亡する路線を貫くのならば、それを可能な限りドラマチックに演出して欲しかった。

エアリス絶命を目の当たりにして、絶望と悲しみに打ちひしがれるクラウド。

そんなクラウドが泣きながら声を絞り出すような描写があれば、筆者としては涙腺崩壊必至だっただろうに。

まあ、制作スタッフも馬鹿ではないので、何らかの意図があってこのような演出にしたことは理解しています。

しかしながら、です。

申し訳ないですが、原作版FF7を知る筆者としては不満が残るシーンでした。

生死不明な描写に困惑する筆者…

この場面、筆者にとっては「!!??」以外の何者でもなかった

なぜ、エアリスが生きている!!?

いや、これは「生きている」ではなく「生き返った」のか!?

悲しみから一転して安堵したかのようなクラウドの表情…

おいおい、ちょっと待て。

エアリス、お前さっき死んだばかりだろ?

一体、これは何だ?

ライフストリームの奇跡のパワーか何かで生き返ったのか?

それとも、死後の世界か何かでクラウドに話しかけているのか?

そもそも、クラウドの安堵しきった表情は何だ?

良かった…エアリスが生き返った…」とでも言わんばかりの雰囲気は何だ?

ユウ
ユウ

まるで意味がわからんぞ…

そんな筆者の混乱をよそに、ゲームの中では刻々と場面が移り変わる。

当然ながら、これも筆者にとっては意味不明なシーンである。

惨劇の舞台となった忘らるる都の祭壇

バレットはセフィロスへの敵意を露にし…

ティファはエアリスへの悲哀を滲ませる…

ここで、またもや意味不明なノイズが発生…

血痕から察するに、やっぱりエアリスが死んだことに間違いはないらしい

エアリスの惨状を目の当たりにして絶望するティファの表情が辛い…

エアリスが絶命した祭壇に駆け付ける仲間たち。

バレットはセフィロスへの怒りを露にし、ティファはエアリスの身を案じる。

そして、またここでもノイズ演出が発生。

エアリスの手にベットリと付いた血痕。

…と言うことは、やはりエアリスは死んだのか?

少なくとも、仲間たちはセフィロスによってエアリスが殺害されたと認識しているようだ。

だったら、先ほどクラウドに語りかけたエアリスは何なんだ?

重症を負っただけで、実は生きているのか?

今は瀕死の状態で、放っておいたらすぐに死んでしまうという表現なのか?

わからない…いくら考えてもわからない。

ユウ
ユウ

これはマジで意味不明だぞ…

頭の中で「わからない」が渦を巻く筆者。

そんな筆者のことなど(そしてクラウド一行も含めて)お構いなしに御託を並べるセフィロス。

何が「始まる」ってんだ、この後のジェノバLIFE戦のことを言っているのか この野郎!!

そんなことより、さっきのエアリスは何だってんだ!?説明しやがれ この野郎!!

こちとら「負の感情」よりも「混乱の感情」の方が強いんだよ この野郎!!

結局おまえはエアリスを殺したのか?殺してないのか?説明責任を果たさんかい この野郎!!

まあ、このレッドⅩⅢの表情を見る限りだとエアリスが死んだのは確実だよな?

ユフィも同じく怒りと悔しさを滾らせているし…

ケット・シーは…表情的によくわからん(汗)

負の感情がどーのこーのとのたまうセフィロス。

詰まるところ、エアリスを喪ったばかりのクラウド一行を煽っているのだろう。

実際のところ、ユフィも、レッドⅩⅢも、ケット・シーも、セフィロスへの敵意を滲ませているように見える。

…ということは、やはりエアリスは死んでしまったという解釈で合っているのか?

そして、画面はまたもやクラウドの視点へ。

先ほどとは異なり、エアリスの手に血痕が無い…

どう見ても死人に話しかけているという様子ではないな…

エアリスもしっかり微笑んでいるし…

…と持っていたら、今度こそエアリスが死んだ?いや、寝ただけか?

クラウドと仲間たちの表情が明らかに異なっている

うーむ、エアリスがバッチリ生きているじゃないか。

どう見ても死んでいるとは見えないし、瀕死の重傷という感じでもない。

…と思ったら、エアリスは目を閉じて床に横たわってしまったではないか。

そんな様子を神妙な顔つきで見つめる仲間たち。

…ということは、やっぱりエアリスはここで死んでしまったのか?

先ほどまでクラウドに話しかけていたエアリスは、古代種の能力か何かでクラウドの精神にテレパシーでも送って交信していたのか?

それはそれで、クラウドが言った「待ってろ」の台詞と辻褄が合わない気がするのだが。

ユウ
ユウ

つまり、何がどうなっているんだ…?

もうね、この場面に関する感想は「混乱」の一言に尽きます。

エアリスは死んだのか?

それとも実は生きているか?

曖昧かつ中途半端感が凄くて、状況の整理が追い付かない。

混乱魔法のコンフュなんかが稚技に思えるというか、ジェノバ細胞によって脳が侵されてしまったのかと思いたくなるレベルの戸惑い。

そんなこんなで筆者が混乱している間に、原作版FF7の流れに沿ってクラウドを人形呼ばわりするセフィロス。

そして、原作版FF7でお馴染みのジェノバLIFE戦へと突入。

原作版FF7と同じく「クラウドの正体」について仄めかすセフィロス

これはクラウドがセフィロス・コピーの一体であることを意味している

原作版FF7をプレイした人間にとってはお馴染みの“アイツ”が来る…!!

原作版では“初見殺し”で名高いジェノバLIFEである!!

しかも、このジェノバLIFEが原作版とは比較にならない程の強ボスと化しているときた。

ただでさえ思考能力がダウンしている状態なので、このジェノバLIFE戦はよけに手強く感じられました。

ユウ
ユウ

プレイヤーの混乱が治まらないままボス戦に突入する”という一点だけを見れば、この場面の流れは原作版FF7と同じく秀逸であると言える…かも?

セフィロス戦で現れたエアリスは一体何なのか?

この場面、完全に「遅れてやってきた主人公」みたいな演出である

なんかよく分らんけどエアリスが来たぞぉぉぉ!!!

「決勝」ということは、これがFF7リバースのラストバトルなんだな!!(メタ的に考えて)

セフィロスですらエアリス出現に驚きを隠せない模様

もはやクラウドよりもエアリスの方が主人公感がある

最終決戦もいよいよ大詰め。

クラウド一行+ザックスの共闘によって、リバース・セフィロスを撃破。

そして、人間形態に戻ったセフィロス。

最終戦の舞台と思しき場所は、FF7リメイクでクラウドが降り立った、通称「世界の先端」。(※セフィロス談)

ユウ
ユウ

FF7リバースのラストバトルは、クラウドvsセフィロスの一騎打ちなのか!?

…などと胸を躍らせる筆者の前に、まさかの援軍が。

このシルエット。

この歩き方。

まさか、まさかのエアリス登場!!!

テンションが爆上がりするのと同時に、より一層の戸惑いを覚える筆者。

結局のところ、エアリスは死んだのか?

いや、死んだからこそ「世界の先端」まで来ることが出来たのか?

…ということは、今この場にいるエアリスは精神だけの存在なのか?

まあ、つまりアレだな。

結局、考えても分からないヤツだな!!!

ユウ
ユウ

考えるんじゃない…!!

感じるんだ…!!

…という訳で、セフィロス戦に集中するるべくPS5のコントローラーを握り直した筆者。

そして、このセフィロスが強いこと強いこと。(汗)

まあ、ラスボスが弱かったら盛り上がらないから、別にこれで良いんだけどさ。

クラウド&エアリスのタッグ戦という展開も斬新で面白いし。

セフィロスが言うように「現実」からかけ離れたバトルだった

そうは言っても、初見では何をどうしたら良いか分からない技が多過ぎて、右往左往するばかりでした。

「正宗」とか「片翼」が攻撃対象になることも最初は分からず、セフィロスの八刀一閃で斬り殺されるばかり。

ボス敵の強さという意味では、FF7リバースの作中を通じてCHAPTER12のルーファウス並に苦戦しました。

ユウ
ユウ

ちなみに僕はノーマルモードでプレイしたけど、それでも2回セフィロスに負けたよ…(汗)

エアリスの水葬シーンも無い…だと!?

エアリスの亡骸(?)を囲む仲間たち

そんな中でクラウドだけは平静な表情のままである

エアリスの亡骸(?)を抱えてクラウドが「起きてくれ」と呼び掛けると…

なんか普通にエアリスが目覚めたんですけど…

セフィロス戦が終わったのも束の間、またもやエアリスの生死不明な描写が続くときた。

沈痛な面持ちの仲間たちとは異なり、それほど悲しくなさそうなクラウド。

…と言うかクラウド、むしろ平常心を保っていないか?

おいおい、一体どうした?

古代種の神殿とかで錯乱しまくりだったのに、なぜ平然としていられる?

これはつまり、クラウドと仲間たちでは見ている光景が異なるという意味なのか?

大体にして、なぜクラウドはエアリスに対して「起きてくれ」と呼び掛けたんだ?

これは意訳すると「生き返ってくれ」ということなのか?

いやいや、そもそもエアリスは死んだのではなく、寝ていた(気を失っていた)だけなのか?

そして、穏やかな表情で目を覚ますエアリス。

何だ、このおはようとでも言いたげな顔は。

ユウ
ユウ

訳が分からんぞぉぉぉ!!!!

そして、さらに場面は変わって湖を眺める仲間たち。

その表情には、今まで以上に悲壮感が漂っている。

ティファやバレットはもちろんのこと、賑やか担当ポジションのユフィまでも俯いている。

もはや完全なるお通夜モード。

…ということは、アレだな?

原作版FF7で屈指の名場面と呼ばれた、エアリスの水葬シーンが来る流れだな?

…などと思っていたら、一体どうだ。

ただ湖面を眺めているだけで、誰も何もしないじゃないか。

…と言うか、エアリスの亡骸らしきものが見当たらないぞ。

必死で涙を堪えるバレット

俯いたままのユフィとレッドⅩⅢ

沈痛な面持ちのティファと、なぜか平然としているクラウド

一行が見つめる先には湖面があるだけだが…?

水葬は?水葬はどうした…??

なあ、ちょっと待てよ。

水葬はどうした?

まさか、FF7リバースではあの伝説的シーンを再現しないつもりか?

そして、筆者の嫌な予感は当たってしまった。

バレットのもう十分だ 離れようぜ台詞によって、筆者は全てを理解した。

ゲーム内で描写されていないだけで、水葬自体は行ったのだ。

いや、水葬を行った“事後”だからこそ、クラウド一行は無言で湖面を見つめていたのだ。

ユウ
ユウ

水葬シーンをカットしただとぉぉぉ!!?

フィーラー程ではないにせよ、筆者もまぁまぁな“原作厨”ですので、この展開にはメチャクチャ腹が立ちました。

制作スタッフがどういった意図でこのような描写をしたのかは、筆者には分かりません。

ですが、原作版では究極の幻想ファイナルファンタジーの名に相応しい水葬シーンをカットするなど、正気の沙汰とは思えません。

原作版FF7で描かれたエアリス水葬について、現代の最新技術でフルリメイクして欲しかった…

見たところエアリスが死んだのは間違いないようなので、なればこそ水葬シーンも完全再現して欲しかったのですが…

これだけ発売を楽しみにしていたFF7リバースのオチが“水葬なし”だなんて、あまりにも残念過ぎます。

まあ、水葬についてはリメイク作品の3作目で改めて描写するのかもしれませんけど、やっぱり2作目にあたるリバースでしっかりと描写して欲しかったものです。

ユウ
ユウ

何でもかんでもカットすれば良いという話ではないぞ、スクエニの皆さんよ…

そして、水葬シーンなしの現実を突き付けられて落胆する筆者の前に、またもやエアリスが出現。

マジで何なんだ、このエアリスは?

死んでないから、水葬しなかったってこと?

エアリスは生きているから、クラウドは平然としているってこと?

じゃあ、なぜ仲間たちは暗い表情をしているのか?

なんか普通に大丈夫そうなエアリス

そしてクラウドも通常運転という感じだ

ティファに出立を促すクラウド&エアリスだが…

ティファの目にはクラウドしか映っていないようだ

これは、ティファ視点だとエアリスが見えていない…という描写なのか?

ゲーム内の描写から察するに、クラウドにはエアリスが見えているらしい。

しかし、ティファにはエアリスが見えていないようだ。

つまり、控えめに言っても意味不明です。

曖昧で、中途半端で、薬にも毒にもならないような表現ばかり。

少なくとも、初回プレイの際には心底そのように思いました。

エンディングのエアリスは幽霊なのか?

誰が呼んだか、彼女の名は「エアリスゴースト」

満を持して始まったFF7リバースのエンディング。

しかし、そこには感動も何もありませんでした。

代わりにあるのは、困惑や混乱。

そして、消化不良とでも言うべきモヤモヤ感。

何と言いますか、置いてけぼりを食らったような感覚。

頭の中が?????で埋め尽くされて、ただただTV画面の前で呆然とするばかり。

ユウ
ユウ

この感じ…FF15のエンディングを見た時の感覚に似ている気がする…

FF7リバースというゲームは、紛れもない神ゲーだと筆者は断言します。

ですが、このエンディングを単体で見ると些か異なる評価をせざるを得ません。

次回作への伏線(=ストーリー上の謎)を仕込み、次回作への期待感を高める。

それはビジネスとして当然の手法ですし、そのやり方自体は否定しません。

ましてや、FF7リメイクシリーズは3部作なのだから、2作目にあたるFF7リバースであれば尚更です。

しかしながら、です。

このように中途半端なエンディングは、悪い意味で予想外でした。

その理由は何と言っても、エアリス関連の描写に起因しています。

結局のところ、エアリスは死んだのか?

それとも、何らかの形で生きているのか?

大体にして、エンディングで出てきたエアリスは生身の人間なのか?

それとも、精神だけの存在(=幽霊)なのか?

ユウ
ユウ

もし精神だけの存在だとしたら、これは“エアリスゴースト”とでも呼ぶべき存在なのか?

バレットも、ケット・シーも、シドも、エアリスの存在には気付いていない

同じように、ユフィもエアリスには気付いていない(そもそも見えていない)

レッドⅩⅢだけは、姿は見えずともエアリスの気配を感じ取っている?

水葬の事後と思しき場面でティファがエアリスを視認できていなかったように、どうやら他の仲間たちもエアリスのことは見えていないらしい。

レッドⅩⅢだけはエアリスの気配を感じ取っている描写があるけど、やはり見えてはいないようだ。

その一方で、クラウドだけは依然として普通の状態ですね。

エアリスが見えている(=エアリスが生きている)ことに伴う安心感があるのでしょうか?

何れにしても、このエンディングで判明した事実があります。

クラウドは、エアリスが生きていると認識している。

クラウド以外の仲間たちは、エアリスが死んでしまったと認識している。

この認識のズレが、エンディングの随所から窺えます。

では、なぜクラウドの認識だけが仲間たちと異なっているのか?

ジェノバ細胞の影響による幻覚でも見ているのか?

それとも、いよいよ精神が狂ってしまったのか?

…と思っていたら、案外そうでもないらしい。

クラウドが見上げた先には、何と虹色の亀裂が!!

その一方で、仲間たちは亀裂が見えていないようだ

クラウドが見上げた先の空には、消えゆく世界にあるはずの亀裂があるではないか。

そして、その亀裂が仲間たちには見えていないらしい。

これは一体、何を意味しているか?

FF7リバースで描かれた、ザックスが生きている並行世界。

そして、セフィロスが語った運命の壁が壊れる時、新たな世界が生まれるという言葉。

これらを踏まえて考えると、あの空の亀裂がある世界とは新たに生まれた世界であると考えられます。

つまり、クラウドが見ている景色とは「エアリスが生存した世界」であり、仲間たちが見ている景色は「エアリスが死亡した世界」である、ということでしょうか。

まあ、そんな小難しいことはどうでも良いです。

FF7リバースの発売前から大いに盛り上がっていた、エアリスの生死。

生かすのなら、生かす。

死なせるなら、死なせる。

そのどちらかに全振りして欲しかった筆者にとって、このエンディングの内容は決して好感の持てるものではありませんでした。

エンディングの最終盤でのクラウドとエアリスとのやり取りも、どうもシックリこないし。

エアリスが自分たちのもとへ「帰ってくる」ことを前提に会話しているクラウド

この受け答え、どう見ても死者の発言とは思えない…

一行のリーダーとして仲間の身を案じるのは当然のことだが…

このエアリスは「クラウドだけが見ている幻」という可能性も否めない…

もはや意味不明すぎてホラー映画的な雰囲気すらある

「祈ってメテオを食い止める」という理由で戦線離脱するってこと?

「私は私の役目を果たす」「クラウドはクラウドの役目を果たせ」という意味か?

会話の流れから察するに、エアリスだけが別行動するのは間違いないようだが…

生きているのか死んでいるのか不明なエアリスがこんなことを言っても、プレイヤー目線では何の感慨も湧かない…

クラウドらしからぬ爽やかさが、逆にホラー感を漂わせている…

クラウド“だけ”に見えているエアリス。

どうやらクラウド視点ではエアリスが一時的に別行動を取ると認識しているようだ。

クラウド一行は、セフィロスを追う。

エアリスはこの場(=忘らるる都の周辺)に残って、メテオ阻止(=ホーリー発動)のために祈り続ける。

クラウド&エアリスの会話内容から察するに、多分そういうことなのでしょう。

ユウ
ユウ

…で、結局エアリス生きてるの?

それとも、死んでるの?

このエアリスが生身にせよ、幽霊にせよ、作中で明確な答えが示されないまま。

そんなこんなで、FF7リバースの物語は幕を閉じます。

…という訳で、最後の最後にして、最大のモヤモヤ感を禁じ得なかった筆者。

このエアリスゴーストと思しき存在は、果たして何者なのか?

その答えは3作目で明らかになるのかもしれませんが、出来ることなら次回作には引っ張らないで欲しかった…というのが正直な感想です。

エアリスの生死に関する制作スタッフの苦悩も理解できなくはない

ザックスのように「全然わかんねぇ!」などと吐き捨てる前に、スクエニ側の事情についても考えてみようと思う…

エアリスの死亡描写について、ここまで感情の赴くままに書き綴ってきた筆者ですが…

ここからは少しばかり、視点を変えて考えてみようと思います。

一体なぜ、スクエニの制作スタッフはエアリスの生死について、このような中途半端な描写をしたのか?

筆者のように不満を抱くプレイヤーが現れることについて、全く予期していなかったのか?

いやいや、スクエニの社員とて百戦錬磨のクリエイターです。

どのような形でプレイヤーに娯楽エンターテインメントを提供するのが最良か。

その点については、スタッフ同士で熟考に熟考を重ねていたはず。

それこそ、スクエニ社内ではエアリスの生死を巡って議論百出といった様相だったかもしれません。

それであれば、この中途半端な生死描写にも、何らかの意図があるはず。

では、何が決め手となって、制作スタッフたちはこのような曖昧な展開を選んだのか?

その理由について、筆者なりの見解を述べたいと思います。

エアリスの生死について、敢えて中途半端に描いた真意。

それは商業的な理由が大きく関わっていると予想しています。

再三のことで恐れ入りますが、FF7リメイク作品群は3部作です。

1作目は、2作目を購入してもらうために工夫を凝らさないといけない。

2作目は、3作目を購入してもらうために期待感を途絶えさせてはいけない。

FF7リバースの2作目であり、1作目を購入したプレイヤーを満足させつつ、3作目を購入してもらうために最終作への布石を打たないといけない。

このような背景の中、原作版FF7においては中盤屈指の名イベントである“エアリス死亡”が控えていたものだから、制作スタッフも色々な意味で苦心したのではないかと思います。

もし仮にですが、FF7リバースの最終局面でエアリスが死亡したら、世の中のプレイヤーたちは、一体どのような反応を示したでしょうか?

第一に、原作尊重派の人たちからは大手を振って喜ばれたでしょうね。

第二に、筆者のように“中途半端が嫌いな層”からも概ね好意的に受け入れられたことと思います。

しかし、エアリスファンの人々にとってはどうでしょうか?

まず間違いなく非難轟々であったことは想像に難くありません。


原作通りにエアリスが死んでしまうとか、マジであり得ない!
大体にしてFF7リメイク(1作目)の時点で、エアリスが「未来は白紙だよ」と言っていたじゃん!
あれだけエアリス生存をほのめかしておいて、やっぱり原作通りにエアリスが死ぬとか詐欺じゃん!
エアリスが死んで離脱とか悲し過ぎるから、リメイク3作目は絶対に買わない!

こんな具合に、リアル・ネットを問わず、エアリス死亡について罵詈雑言の嵐を巻き起こしていた可能性は十分に考えられます。

そうなれば当然、3作目の売上にも悪影響を及ぼすでしょう。

少なくとも、ガチのエアリスファンは3作目を買わない可能性が極めて高い。

実際のところ、原作版FF7でもエアリス死亡によってショックを受け、忘らるる都以降はプレイする気力が湧かず、FF7を売ってしまったというプレイヤーも少なからず存在していましたからね。

ユウ
ユウ

僕が通っていた小学校でも、エアリス死亡が切欠きっかけでプレイを放棄した勢がいましたからね…

つまり、エアリス死亡という事実が、そのままリメイク作品の3作目における売上ダウンの呼び水となりかねない訳です。

これは商業的な観点から見ると完全に失敗であり、悪手と言わざるを得ません。

スクエアとて営利企業ですから、世に送り出したゲーム作品が売れなければ困ります。

もしゲームが売れなければ、その分だけ開発費用が無駄になりますからね。

株価も下がり、企業価値は転落の一途を辿るのみ。

顧客ユーザーからは見放され、次回作の開発にも支障が出る。

そのうち社内では責任追及が始まり、誰かが詰め腹を切らされる羽目になる。

そして、責任を問われた人間は、左遷・降格・減給といった憂き目に遭う。

…とまあ、エアリス死亡が引き起こす展開について、ゲーム業界とは全く関係ない筆者でも、このくらいのことは容易に想像できます。

スクエニ社員は、クリエイターであると同時にサラリーマンでもあります。

筆者もサラリーマンだからこそ分かるのですが、社内で責任追及されるのって本当に辛いんですよ。

スクエニのように業界のリーディングカンパニーと呼ばれるような大企業であれば、尚更だと思います。

ユウ
ユウ

神羅カンパニーほどの苛烈さは無くとも、企業の内部では社内政治による暗闘が常に繰り広げられているのです…

詰まるところ、FF7リバースでエアリス死亡路線を貫くには、不安要素が多過ぎたのでしょう。

その一方で、エアリス生存路線に舵取りしようにも、今度は別の事情による難しさがある。

先ほど述べた展開とは逆に、今度は原作ファンが否定的な反応をするでしょうからね。

具体的には、生命の重さが感じられないとか、ホーリー発動の感動カタルシスが無くなるとか、大体そんなところでしょうか。

それはそれで一理ある主張だと思いますし、筆者としても理解できる意見です。

だったら、作る側スクエニはどーすりゃ良いんだ!!?

…ということで導き出された結論が、FF7リバースでの描写だったのかなぁと筆者は思っています。

エアリスを死なせたら死なせたで、エアリスファンが暴発しかねない。

エアリスを生かしたら生かしたで、原作ファンの不興を買いかねない。

この二律背反について考えた際、スクエニはどちらか片方を選ぶだけの勇気(または勝算)が無かったのかなと。

結局のところ、FF7リバースでエアリスの生死をどのように扱おうと、スクエニは大なり小なり批判を避けられない立場だった訳ですよ。

だったら、エアリスを生かす派・死なせる派の“中間”を選び、両者からの批判を軽減する。

そうすれば、少なくとも商業的な意味での“大失敗”は避けられる。

3作目の売上に関して、致命的な悪影響とはなり得ない。

私見ですけど、スクエニ社内でこのような判断が下されたのだと筆者は考えています。

ユウ
ユウ

商業的な理由で原作のストーリーを手直しするという意味では、ザックスの性格改変に通じるものを感じるな…

FF7に登場するザックスの性格が改変された理由について考察する!

最後に:リメイク3作目ではプレイヤーが納得する展開を期待したい

エアリスの死亡描写に関する「明確な答え」が示されることを切に願う…

あくまで個人的な意見ですけど、FF7リバースでのエアリス死亡描写には納得がいきません。

エアリスの生存を望む派と、原作通りに死なせる派。

この両派閥の主張を取り入れ、なおかつ商業的な観点からも討議した結果として生まれた、まさに妥協の産物。

それがFF7リバースでの結末に思えてなりません。

この曖昧かつ中途半端な内容について、好意的に受け入れている人が多いこと自体は認めます。

しかしながら、筆者としては不完全燃焼な感じが否めないとでも言いますか、やっぱりモヤモヤしてしまう訳です。

ゲームのボリュームに関して言えばスクエニ史上最高傑作との呼び声も高いFF7リバースなだけに、この最終盤での展開については残念に思えて仕方ありません。

果たして、このようなスクエニの企業判断は吉と出るか、凶と出るか。

筆者のように“中途半端は嫌い派”が抱いた悪印象について、3作目のストーリーは払拭してくれるのか。

当然ながら、エンディングで描かれた通称“エアリスゴースト”に関する伏線は3作目で回収されることでしょう。

ですが、その伏線回収のやり方について、プレイヤー目線で納得できるだけの理由が付与されるのか?

終わり良ければ全て良し”ということわざがありますけど、その逆もまた成立し得るものです。

ユウ
ユウ

何事においても、物事の結末こそが大切ですからね…

結末が素晴らしければ、そこに至るまでの不出来な過程は問題にならない。

…なんてことは世の中の常識ですが、筆者にとって期待と懸念が絶えないのは、まさにその点にあります。

この中途半端なエアリスの死亡描写について、生かすも殺すも3作目の出来次第という訳です。

以上のことを踏まえて、筆者は今ここに宣言します。

筆者は、3作目を絶対に買います。

そして、3作目を必ず最後までプレイします。

その理由は、令和版FF7の最終的な結末を見届けたいからです。

もちろん、FF7リバース(2作目)でのエアリス死亡描写についても、3作目をプレイした納得するに足る内容だったのかどうかを吟味します。

3作目が最高の出来ならば、2作目への不満点も昇華されることでしょう。

その一方で、3作目の出来がイマイチならば、2作目への不満はより一層増幅されるに違いありません。

3作目が我々プレイヤーにもたらすのは、喜びか、怒りか、悲しみか。

何れにしても、生粋のFF7ファンとして思うことはただ一つ。

スクエニには、プレイヤーを失望させるのではなく、感動させるゲーム作りを心掛けてほしい。

そして、3作目は文句の一つも出ないような、ゲーム史に残るほどの圧倒的な大作に仕上げてほしい。

幼少期からFF7と付き合ってきた筆者が願っているのは、ただそれだけです。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました!

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